→299← VS🇮🇹 ページ1
彼の雄叫びがドームに響く
あんなに緊張していたのが嘘のようだ
でも、さすがって感じ
「いいね、相手チーム抑えられてる。
どう?真っ直ぐもう少し増やしてもいいかな」
「いや、変化球で大丈夫だと思う。
…………なんでそんなニヤニヤしてんの?」
「え、してた?」
「めっちゃしてる」
うわ、無意識だった
だってさ、今日の翔平のボールが凄く良いもんだから
捕る側もとても気持ちいいんだよね
だって、164出たんだよ?
あの音が凄く最高だった
「シャキッとしんさい(笑)」
「ンぶっっちょぉっ(⑉・̆༥・̆⑉)」
頬を掴まれた。
何回もムニムニって……:( ꐦ´꒳`;):
「っもう!してるじゃんっ!」
「あ、してたか(笑)」
「こっちはいつも以上に集中してるんだからねっ!!」
くそぉ、からかって楽しんでるなぁ( ・̆༥・̆ )
柔らかな表情の裏に隠れたものを私は見落としていた
マサさんと和真くんの活躍で日本が4点と大きくリード
「いえーぃ!!和真ーー!!!マサさぁーーん!!!」
2人とハイタッチ(´∀`)人(´∇`)
欲しい時に点が入るって最高じゃん!
これはイケるな。そう思った時だった
彼のちょっとした異変に気づいた
いつもより汗の量が………すごい?
私は彼の額の汗を拭った
「ん、?」
翔平が絶対打たれないとは言わない
ましてや、0点でカウントいっぱい投球になるとも思わない
何点かは取られるだろうなって。
「水分ちゃんと取ってね」
「取ってるよ〜」
………翔平は投球制限までもたないかも。
「吉井さん、早めに肩作らせてた方が良いかと……」
チラッと翔平を見る吉井コーチ
吉井「………そうか、分かった」
そして5回__
打たせてアウトを取ろうと思って
そんなサインを出すけど、翔平は首を横に振る
彼とのサインが合わなくなってきた
落ち着いてと手で合図をして
翔平はそれに頷いてるけど
投球が上手く安定しない
ボールを当ててしまったり、ヒットを打たれたりと
あっという間に2点が入る
私はベンチを見ると、監督と目が合った
小さく首を振り、それに頷く監督
マウンドに集まり翔平に声をかける
「あとは任せな、相棒」
「………ん、頼んだ」
顔には出てないけど、とても悔しそう
一言、「すいません」と声をかけ
翔平はマウンドからおりた
「はい、皆さん(バンパン👏)
こっから巻き返しますよ」
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