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彼の雄叫びがドームに響く

あんなに緊張していたのが嘘のようだ


でも、さすがって感じ




「いいね、相手チーム抑えられてる。
どう?真っ直ぐもう少し増やしてもいいかな」




「いや、変化球で大丈夫だと思う。
…………なんでそんなニヤニヤしてんの?」


「え、してた?」


「めっちゃしてる」


うわ、無意識だった

だってさ、今日の翔平のボールが凄く良いもんだから
捕る側もとても気持ちいいんだよね


だって、164出たんだよ?
あの音が凄く最高だった



「シャキッとしんさい(笑)」

「ンぶっっちょぉっ(⑉・̆༥・̆⑉)」

頬を掴まれた。

何回もムニムニって……:( ꐦ´꒳`;):


「っもう!してるじゃんっ!」

「あ、してたか(笑)」

「こっちはいつも以上に集中してるんだからねっ!!」


くそぉ、からかって楽しんでるなぁ( ・̆༥・̆ )



柔らかな表情の裏に隠れたものを私は見落としていた









マサさんと和真くんの活躍で日本が4点と大きくリード



「いえーぃ!!和真ーー!!!マサさぁーーん!!!」


2人とハイタッチ(´∀`)人(´∇`)


欲しい時に点が入るって最高じゃん!




これはイケるな。そう思った時だった

彼のちょっとした異変に気づいた




いつもより汗の量が………すごい?




私は彼の額の汗を拭った

「ん、?」


翔平が絶対打たれないとは言わない

ましてや、0点でカウントいっぱい投球になるとも思わない

何点かは取られるだろうなって。


「水分ちゃんと取ってね」

「取ってるよ〜」





………翔平は投球制限までもたないかも。



吉井さん、早めに肩作らせてた方が良いかと……


チラッと翔平を見る吉井コーチ


吉井「………そうか、分かった






そして5回__


打たせてアウトを取ろうと思って
そんなサインを出すけど、翔平は首を横に振る


彼とのサインが合わなくなってきた


落ち着いてと手で合図をして
翔平はそれに頷いてるけど
投球が上手く安定しない




ボールを当ててしまったり、ヒットを打たれたりと
あっという間に2点が入る


私はベンチを見ると、監督と目が合った

小さく首を振り、それに頷く監督



マウンドに集まり翔平に声をかける


「あとは任せな、相棒」

「………ん、頼んだ」


顔には出てないけど、とても悔しそう




一言、「すいません」と声をかけ

翔平はマウンドからおりた




「はい、皆さん(バンパン👏)
こっから巻き返しますよ」

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設定タグ:大谷翔平 , 侍ジャパン , 野球   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:蜜かん巣 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2024年1月18日 9時

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