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(正門side)

白「じゃあ、おやすみなさい」

「あ、おやすみなさいー」

何事もなかったかのように自分の部屋へ戻っていく“シラサカ”さんを見て、安心と同時に悲しい気持ちになった。


若い可愛い女の子が俺の部屋に来て最初はストーカーを疑ったけど、「引っ越してきた」と聞いて、マンションの前に止まっていた大きいトラックと慌ただしく荷物を運搬する業者さんたちを思い出して納得した。


扉を開けるとは言ってしまったものの、
色んなことを想定し、
「もし、俺のこと知ってたらどうしよう、、。全部開けるのは危ないんかな?え、チェーンつける?いやでも失礼やんな、、」と1人で葛藤し結局チェーン越しで話すと言う最低な対応を取ってしまった。

「うーわ、俺めっちゃ恥ずいやん、、」

勝手に警戒している自分と、
何も分からずただ礼儀正しく挨拶しに来たシラサカさん。

何が隠してそうな表情をしているような気もして、「知ってますか?」なんて変なことを聞いてしまった。

引き止めた時のキョトンとした顔を思い出す。

マサカドってしっかり名前も言うたんやけどなぁ、、

「まだまだやなぁ(笑)」

と1人で笑ってしまった。

もう、気付いて欲しいのか、気付いて欲しくないのか分からない。どっちでもない複雑な気持ちになりながら
”つまらないものですが”と渡された紙袋の中を見る。


「ふは!なんやこれ(笑)」


綺麗な字で書かれた「よろしくお願い致します。」と丁寧に書かれたカード
近所のクリーニング屋の回数券、
有名なマッサージ店の割引券、
それからマカロン、フィナンシェ、クッキー、チョコレート、カステラと様々なお菓子が入っていた。


「全然つまらなくないやんか!(笑)」



そういや“初めての一人暮らし”って言うてたな、。

引越しの挨拶の手土産の相場が分からなくて
迷いに迷って全部買って配っているシラサカさんが想像つく。
他のご近所さんも開けたらびっくりするやろうな(笑)



これ、もしかしたら俺がまだまだなだけやなくて、
シラサカさんがズレてるから知らない可能性もでてきたな(笑)


めちゃくちゃ良い子なんやろうけど、、

「俺もやけど、シラサカさんも大概やな〜(笑)、、、
うわっ、このフィナンシェうまっ、!!」


映画の撮影と大阪の番組、単独ライブの打ち合わせが重なって大阪と東京の行き来を繰り返していたからめっちゃ疲れてたんやけど、、


ご近所さんのおかげで、少し幸せな気分になった。

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設定タグ:正門良規 , Aぇ!group , 関西ジャニーズJr   
作品ジャンル:恋愛
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ぽや - コメント失礼します🙇🏻‍♀️最初から面白くてわくわくしています💞これからも更新頑張ってください❗️ (6月30日 21時) (レス) @page4 id: 33203d08f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:仁紗 | 作成日時:2023年6月29日 22時

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