42.優しいメロディ ページ44
(アク視点)
「……………………。」
現在ルキは座りながら寝ている。俺の肩にもたれながら。気まずくって仕方ない…。
「あ、いたいた。アクー」
名前を呼ばれ振り向くとテトとソラが来ていた。テトはルキが寝ていることに気づき口を塞ぐ。
そして小声で
「ルキ、どうだった?」
と聞いてきた。俺は
「まぁ、少しは機嫌直ったみたい。起きたらムスってするだろうけど。」
と言う。大抵こういうことがあるとルキは最初の頃はムスっと頬を膨らませながら1時間ほど過ごす。その間構われたら無視をするが何と無く喜ぶ事もある。ずっと放置していると構って構ってとアピールする時がある
あれ…なんだろ…なんかルキって
「ルキって動物みたいなとこあるよねー」
俺が丁度思っていたことをテトは言った。テトのこういう人の考えてることを言う力はある意味、凄いと思う。
「とりあえず色々疲れたから、宿に行こう…ってソラ?」
俺が宿へ戻ろうと移動しようと思ったらソラは俺たちがいた大きな木のすぐ近くにあった墓へ近づいた。
「私…このお墓見たことある。私がいたとこのお墓とよく似てるの」
俺とテトはその言葉を聞き墓を見る。テトは「本当だ…」と言ってじっと見ていた。
その墓は十字架の形で名前が刻まれているようだった。だけど古くて名前が見えない。
〜〜♪〜♪〜〜♪
突如聞こえたメロディ。それは墓に引っかかっているように見えた懐中時計からだった。
「…懐中時計だね。オルゴールが中に入ってるみたい。確かオルゴールと時計の燃料みたいなのは同じらしいし。」
テトが時計の蓋を閉じるとメロディは止んだ。
ソラがずっと固まったままだと思うとソラは泣き出した。
「ソラっ!?」
「こ、これ…私がずっと歌ってた歌のメロディとそっくりなの…っ!それになんでかな…凄くなつかしいや…」
ソラが涙をぬぐいながら言う。ソラにとってはこの曲は懐かしいものなのだろうか…題名も知らないこの曲は確かにどこか懐かしさを覚えさせるものに感じた。俺とテトは静かにその音楽を聴いていた。
そしてこれがアリス様の記憶であると思い持ち帰る事にした。
そして俺たちは宿へ戻ったのだ。
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リケル(プロフ) - なっか(˙˘˙?さん» ありがとうございます^ ^自分の方が絶対文才ないですよ!もっと上手く表現などをしたいものです笑 (2015年10月21日 1時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
なっか(˙˘˙?(プロフ) - 見にきましたよ〜!私とは比べようのない文才ですよね!尊敬〜!!お気に入り登録しました☆ (2015年10月20日 22時) (レス) id: b4b75ea564 (このIDを非表示/違反報告)
リケル(プロフ) - なっかさん» こんばんは!見に来てくれたのですか!ありがとうございます! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
なっか - ポケランのなっかです♪ (2015年10月17日 23時) (レス) id: 2a8efd51d7 (このIDを非表示/違反報告)
リケル(プロフ) - 夏星さん» ありがとうございます!!作者もキャラ達も頑張って行くのでぜひ応援してくださいね♪ (2015年6月7日 21時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リケル | 作成日時:2015年2月24日 19時