41.意地っ張りな俺 ページ43
(ルキ視点)
"俺は…お前達といる資格が無くなったんだ"
「何バカな事言ってんだよ俺…」
とにかく逃げたくて走ったせいで俺は迷子になった。なんか草とか凄く生えてて、でっかい木の下で俺はうずくまり顔を下に向けていた。いつの間にか俺の目には涙が溜まっていた。
「あんな事…言いたかったわけじゃねぇのに…」
俺は意地っ張りなとこがある。こういうのは自分から謝りに行けばいいのに行けない。行きたくないんだ。
何か言われるのが怖いとか…俺は弱虫だ。
「もうあそこに戻れない…」
「謝ればいいじゃないか」
突然声が聞こえて上を向くとアクが立っていた。いつの間にこんな近くに…
「何でここにいんのが分かったんだよ。」
「蛇は結構鼻がいいんだ。だから案内してもらったんだ。」
アクが変な事を言ってると思ったらいつの間にか蛇がいた。俺に近づいてくる。
「ヒィッ!!何近づけさせてんだよ!!」
「蛇が勝手にそばへ行っただけだ。」
アクがだから仕方ないみたいな顔をして俺に言う。なんなんだコイツ…ホント訳わかんねぇやつだ。
「……俺の事は放って置いてくれよ。後で戻るから」
「とか言って戻らないパターンだろ。分かってるんだよ。ルキの事。」
確かにアクは俺の事結構知ってると思う。正直気持ち悪いくらいだ。なんて言うんだ…こう…
「お前は俺の親か」
「それテトにも言われた」
アクが即答で返してきた。テトにも言われたのか…。
何で皆俺の事ばっか構うんだよ…
「何で皆俺の事ばっか構うんだとか考えたろ。そりゃ構うよ。仲間なんだし。」
俺が思ってたことをズバッと答えた後アクが仲間と言った。
「ルキ、たまには誰かに甘えていいんだよ。たまには自分の気持ちに正直になった方がいい。自分が辛いと思ったら誰かに言わなきゃ。いつか後悔してしまう。自分が辛くなるだけだ。少しくらい甘えてよ。」
"ルキ、貴方は貴方自身の気持ちに素直になって生きていきなさい。そうしないと後から後悔するのは自分なんだから。自分が嫌だと思うならその気持ちに素直になって。後悔なんてしないで"
アクの言葉によりあの時のレイナの言葉を思い出した。なんだよコイツ…レイナみたいな事言いやがって…
俺はいつの間にか泣いていた。アクはそんな俺の頭をぽんぽんと優しく叩いて笑っていた。
俺…少しくらい誰かに甘えてもいいのかな…
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リケル(プロフ) - なっか(˙˘˙?さん» ありがとうございます^ ^自分の方が絶対文才ないですよ!もっと上手く表現などをしたいものです笑 (2015年10月21日 1時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
なっか(˙˘˙?(プロフ) - 見にきましたよ〜!私とは比べようのない文才ですよね!尊敬〜!!お気に入り登録しました☆ (2015年10月20日 22時) (レス) id: b4b75ea564 (このIDを非表示/違反報告)
リケル(プロフ) - なっかさん» こんばんは!見に来てくれたのですか!ありがとうございます! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
なっか - ポケランのなっかです♪ (2015年10月17日 23時) (レス) id: 2a8efd51d7 (このIDを非表示/違反報告)
リケル(プロフ) - 夏星さん» ありがとうございます!!作者もキャラ達も頑張って行くのでぜひ応援してくださいね♪ (2015年6月7日 21時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リケル | 作成日時:2015年2月24日 19時