33.笑顔 ページ35
(テト視点)
僕はソラと一緒にアリス様の記憶を探していた。僕達が来た場所はまるで教会のような場所で室内には大きな十字架が置かれている。
「結構中は大きいんだね。」
ソラが周りを見ながらそう言った。確かに遠くから見たら小さく見えたが意外と中は大きかった。
「ねぇ、テト」
ソラが僕に話しかける。
「どうしたの?ソラ」
「私ね、今すごく幸せなんだ。今までずっと1人だったから…。ずっと誰かが迎えに来てくれるのを待ってた。だから、テトが私を迎えに来てくれた時本当に嬉しかったんだ。」
ソラが微笑みながら話す。
そして急に暗い顔になった。
「…でもね、たまに心配なんだ。いつかテトや皆を失ってしまうんじゃないか…って」
ソラが悲しそうな目をしながら言う。
あぁ…やっぱりソラは僕に似ている。僕に…というより少し前の僕によく似ているんだ。
「僕もさ、メモリーファインドに入った時、また誰かを失うんじゃないかって怖かったんだ。それに家族がいなくなって…それがとてつもなく悲しかったんだ。けどさ、今はそんなことないんだ。失うのはとても怖い。けどみんながそれ以上の事を感じさせてくれるから。だから幸せなんだよ。」
僕が笑ってそう言うとソラが一瞬驚いたような顔をした後笑った。うん、やっぱ笑っていた方がいいな。
ーーーバンッ!!!!
「!?」
「テト…今のは…?!」
突如鳴った銃声に驚き慌てて外に出る。銃声が鳴ったと思われる方角は確か…
「ルキ!!!」
僕とソラは銃声が鳴った方へ走った。
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リケル(プロフ) - なっか(˙˘˙?さん» ありがとうございます^ ^自分の方が絶対文才ないですよ!もっと上手く表現などをしたいものです笑 (2015年10月21日 1時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
なっか(˙˘˙?(プロフ) - 見にきましたよ〜!私とは比べようのない文才ですよね!尊敬〜!!お気に入り登録しました☆ (2015年10月20日 22時) (レス) id: b4b75ea564 (このIDを非表示/違反報告)
リケル(プロフ) - なっかさん» こんばんは!見に来てくれたのですか!ありがとうございます! (2015年10月17日 23時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
なっか - ポケランのなっかです♪ (2015年10月17日 23時) (レス) id: 2a8efd51d7 (このIDを非表示/違反報告)
リケル(プロフ) - 夏星さん» ありがとうございます!!作者もキャラ達も頑張って行くのでぜひ応援してくださいね♪ (2015年6月7日 21時) (レス) id: 4787ac918f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リケル | 作成日時:2015年2月24日 19時