小「眠い。」 ページ3
少女は海沿いを歩く。
時刻は夕暮れだ。
背後で銃を構える音がした。
少女は歩を止める。
？「桜庭芽吹。」
其は少女にとって聞き覚えのある声だった。
何処か憂いを感じさせる生真面目そうな声。
芽「………異能特務課か………。」
純白のワンピースとは正反対な漆黒の外套のポケットに、手を入れたままで振り返る。
橙色の光によって出来た影の中で、海棠色の瞳が怪しく光った。
坂「………貴方は危険異能力者として認められた。同行を願います。」
少女の顔が、一層面白そうに歪んだ。
綺麗に纏められた黒茶の髪も
揺れる桜柄で暖色のイヤリングも
陶器のように滑らかで白い肌も
淡く色づいた口唇も
退屈が閉じ込められた海棠色の瞳も
美しいと思わせる反面、不気味に思えた
坂「貴方のような人間が今まで、危険異能者に認定されなかったのが不思議で仕方ありません。」
芽「国に保護されてたからじゃない？」
「其なら尚更です。」と、青年が呆れた声を出した。
坂「兎に角、来てもらいますよ。」
少女は思い出す、青年が昔音にした言葉を。
「もし許されるなら、三人でもう一度飲みたかった。あの店で。」
此は紛れもない青年の本心だ。
右目に包帯を巻き、頬にガーゼを着けた自 殺嗜好の青年と
赤茶色の髪で、青い瞳をした不殺の青年。
その二人とまた、もう一度＿＿＿
芽「………君が潜入捜査官ではなく、本当にマフィアであったのなら………。」
少女は何を知っている？
そうだ、目の前の青年の過去だ。
そしてもう一つ。
人を救う側になった青年の過去。
坂「どういう事ですか。」
少女の言葉に、青年は焦燥を見せた。
芽「其のままさ、まぁ、君の願いはもう一生叶う事はない。」
＿＿＿太宰治と、坂口安吾。そして織田作之助。
その三人で酒を酌み交わす事は二度と出来ない。
何故なら、織田はもう帰ってくる事はないのだから。
坂「………そんなことはどうでも善い、さぁ、来てもらいますよ。」
少女は怪しく嗤った。
其と同時に、桜色の光と風が溢れ出す。
芽「君に、私が捕まるとでも？」
その言葉を残して、少女は消えた。
秋「イメログで僕たちの紹介が載ってるよ！」→←芽「春を司る私に何を云うのかね。」
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櫻夢(プロフ) - 桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓ったさん» 有難うございますッ！血吐いても頑張ります！ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓った - めっさ応援してます。更新頑張れ下さい((( (2019年7月26日 23時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢(プロフ) - 桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓ったさん» 神…嗚呼紙ですか。えぇそうです紙です。←(神だなんて滅相もない…！有難うございます！！) (2019年7月26日 20時) (レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓った - 神じゃん (2019年7月26日 18時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢(プロフ) - みそしる大臣さん» あ、判りますw発音悪くねって思いましたしMじゃんって思いました。 (2019年4月3日 14時) (レス) id: 78aac5f523 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻夢 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ymamihaa131/
作成日時：2019年3月24日 6時
