秋「王様は誰だったか。」 ページ11
秋花side
夢を見ていた。
昔、されど昔々と云うには足らない年月だった。
七年前か？
僕は既に不良で、一家の紛い物。
そんな夢＿＿＿＿＿＿
小学校六年生にして、何故か僕はもう不良だった。
理由は曖昧だったし、何かを目指していた訳でもない。
ただ漠然と流されて行き着いた場所だっただけだ。
少し歳上が多いが、未成年の寄り合いのその場所は居心地が善かった。
此処こそが僕の居場所。
そう思っていたんだ。
僕だって、才能はあったらしいし、活躍もしてた。
そんな僕を、皆は�牴Ν瓩噺討鵑澄�
僕は王じゃない。
手札を偶々持っていただけ。
でもその手札は羨ましがられる物。
僕だけに、使える物。
ならその責任を果たすべきだと思った。
そして、小学校を卒業して、中学校に進学した。
勿論、これも流されているだけだった。
そんな僕に、転機が訪れたのは直ぐ。
？「………相変わらず、仏頂面して歩いてるんだねぇ。」
聞き慣れた声。
懐かしい声。
忘れる事は無かった＿＿＿＿大っ嫌いな彼奴の声。
秋「………何時帰ってきやがった。」
桜庭芽吹＿＿＿僕がこの世で一番嫌いな人間。
芽「うふふ、やっと退院したのだよ？もう少し祝ってくれても善いのだと思うのだけど。」
此奴は六年の中盤辺りから急に来なくなった。
僕はその理由を知っている。
此奴の趣味の所為だ。
何階かは忘れたが、相当高い所から飛び降りて自分を殺そうとした。
が、ある意味強運な不運で両足骨折しただけで生き残ってしまった。
入院中も暇さえあれば自 殺しようとしていたらしい。
秋「………手前と学級が違くて善かったぜ。」
芽「其は私も同意見だねぇ、君と一緒だなんて耐えられない！」
っち………巫山戯てやがる。
死ねば善いのに。
芽「嗚呼そうそう、私は君と漫談する為に来た訳ではないのだよ。」
じゃあ何しに来たんだって云いたいが、どうせ嫌がらせの類いだろうな。
包帯に頸絞められて死ねば善いのに。
芽「私ねぇ………不良デビューしちゃった☆」
秋「はっ？」
不良デビューだァ？
秋「はッ、手前みてぇなチビのひょろひょろが、何出来んだよ？
精々足引っ張る事しか出来ねぇだろうが。」
正直、今の此奴は僕より小さい。
芽「君さぁ、前の学力調査テスト。全体何位だったかい？」
芽「此処に人間は居ない。」→←小「お前さぁ………いい加減にしろよ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
櫻夢(プロフ) - 桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓ったさん» 有難うございますッ！血吐いても頑張ります！ (2019年7月26日 23時) (
レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓った - めっさ応援してます。更新頑張れ下さい((( (2019年7月26日 23時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢(プロフ) - 桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓ったさん» 神…嗚呼紙ですか。えぇそうです紙です。←(神だなんて滅相もない…！有難うございます！！) (2019年7月26日 20時) (レス) id: 1ae4b15f99 (このIDを非表示/違反報告)
桜咲月菜は旧双黒を愛すると誓った - 神じゃん (2019年7月26日 18時) (レス) id: 1276fff981 (このIDを非表示/違反報告)
櫻夢(プロフ) - みそしる大臣さん» あ、判りますw発音悪くねって思いましたしMじゃんって思いました。 (2019年4月3日 14時) (レス) id: 78aac5f523 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻夢 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ymamihaa131/
作成日時：2019年3月24日 6時
