趣味やってたらトリップした件について誰か教えてほしい。【文豪ストレイドッグス】 (ページ25)

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秋｢柘榴って何だっけ………？｣ページ25

芽吹side

敦｢うおっ！｣

あ、太宰さん起きた。

敦｢ああんた川に流されてて……大丈夫？｣

太｢＿＿助かったか……………ちぇっ。｣

まぁ、なるよね。←

太｢君かい、私の入水を邪魔したのは。｣

敦｢邪魔なんて、僕はただ助けようと＿＿入水？｣

芽｢知らないのかい？つまり自殺だよ。｣

太｢これは素敵なお嬢さんだ、桜の花弁の如き美しく儚い………。｣

芽｢では貴方はまるで荒野に咲く美しい花のようなお方ですね。｣

太｢うふふ………どうでしょう、私と共に死んでは頂けませんか？｣

芽｢………致しません、貴方は私ではなくもっと素敵な方と共に死ぬべきです。｣

共に死ねたらとても喜ばしい事なのでしょうが。と云っておく。
本心、太宰さんと死ねたら私はこの世で１番の最期と思っているしね。

太｢そうですか………。｣

待って、そんな顔しないで罪悪感が凄い！←

太｢まぁ、人に迷惑をかけない清くクリーンな自殺が私の信条だ。
　だのに君に迷惑をかけた、それは此方の落ち度何かお詫びを＿＿｣

ぐうううう

矢張り、足りなかったか。

太｢……空腹かい少年？｣

敦｢先刻貰ったんですが……ここ数日何も食べてなくて……。｣

ぐうううう

太｢私もだ、ちなみに財布は流された。｣

却説、どう抜け出そうか。

此処まで来たら倉庫に連行されるのは確実。

だが、逃げなければ探偵社に入社は逃れられないだろう。
それに私が入れば二人もどうせ入る。

谷崎さんにはもう知られているだろうな。
倒れ込む時に驚いた表情を見せたからね。

と、なれば私も異能者だとバレる。
そうなってしまえば後々面倒になってしまう。

それだけは避けたい。

が、異能を使わずしてあの倉庫を抜け出すのは不可能だ。
なら、太宰さんに知られるのはしょうがないが、太宰さん以外の全員を気絶させよう。
そっちの方が面白いしね。

太｢君達、名前は？｣

嗚呼、もう此処まで来ていたか。

敦｢中島……敦ですけど。｣

芽｢桜庭芽吹です。｣

………少しばかり危険だけれどね。

でも、イレギュラーになったのならばその使命を成し遂げよう。
イレギュラーはレギュラーを奪わないよう紛れ、そして違和感の無い程度に物語に登場する。

それがイレギュラーとしての使命だ。

敦｢太宰？｣

太｢ああ、私の名だよ。｣

神様、乱歩さんにもバレないようにしておくれよ？

太｢私の名は太宰、太宰治だ。｣

＿＿＿＿＿判ったよ芽吹ちゃん。＿＿＿＿＿

そう聞こえた気がした。