二話 ページ2
私は思わず息を呑んだ。
怪我をしているものの美しいその推したちに。
ついに願いが叶った！そう思い武者震いする。そして私は司会の言葉に耳を傾けた。
｢1000万からです！｣
司会がそう言った瞬間次々と声が上がる。
そうして7000万まで腫れ上がった所で終わりが近づく。
｢7000万でよろしいでしょうか！｣
そう司会が言って瞬間
私はかっこつけたいために最後らへんで
｢9000万｣
っと言った、かっこよく一億と言いたかったが無駄使いは良くないな、と思い9000万にした。
そこで会場はシン…と静まった。
決まった…となる。それと同時にワクワクした。これから推しと会えるんだ、そう思うと鼓動が早まってくる。
｢では落札いたします！
落札者はこちらまでお越しください｣
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
案内された所まで着いてくるとそこには檻があった。
案内人はここに商品がいると言って檻を指さした。暗くてよく分からないがそこには何かがいる気配がする。
｢では檻の鍵を渡しますので
これからどうするのかは貴方様しだいでございます｣
では、と言って鍵を渡し奥に消えていく案内人。
私の心臓はドクドクと波打っており正常に戻るように深呼吸をし中に光を当て檻の中の様子を見た。
そこには怯えた顔をした私の推し達がいた。
私はその様子を見て心が痛くなった。
手足にはきっちりと枷が着いていて至る所傷だらけだ。
｢もう大丈夫ですよ、安心して｣
私はそう言ったが彼らの震えと怯えた表情が変わることはなかった。
私は鍵を開け中から出るように促すが中々中から出てこないので｢大丈夫だよ｣と手を伸ばす。
パシｯ
｢お前みたいなん見たことあるわ！
俺らを油断させて、信用させてからドン底に突き落とすつもりなんやろ？！｣
そう言い私の手を振り払ったのはゾムの姿をした子だった。
そこで私は気づいてしまった。
私のしていることの罪を
この子達はずっと苦労してきていたのに殴られて蹴られてそれでも生きていたのに、私は"嬉しい"なんて思っていたのだ。
闇オークションに推しがいてよかったって…
自分に嫌悪感を覚えた。
せめてもの罪滅ぼし…いやこれは自己満足でしかないのかもしれないが。
彼らを幸せにしたい
そう思った。
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らいむ。 - 終わりですか！？面白かったからいいかぁ... (2月18日 15時) (
レス) @page20 id: 4a8cb482e0 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - まっておわり？ (8月2日 3時) (レス) @page20 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
光 - 終わり!?でも、面白かったです (2023年4月15日 8時) (レス) @page20 id: 6a74bcc34d (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 続き、何時まででも気長に待ってますから、更新したくなったら更新してくださいな。飛んできます。これだけ色んな種族を見つけたんですもん、絶対良い作品になると思いますよ。楽しみにしてます！ (2021年7月8日 8時) (レス) id: 9dbbda50e8 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - えぇええええええええええええええ!!!!!!!!!!つっ続き、、、、は？ アァァァァァァァ気になるぅ｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2021年6月19日 15時) (レス) id: 03e2260a7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白亜 | 作成日時：2019年9月3日 19時
