路地裏にいた子供たち【wrwrd!】

6人目 ページ8

だが、知らんやつのことは信用出来んひん


「おいっ！！グルさんに触んなやっ！！！！くそっ！！！！」


いくら腕を引いてひっぺがそうとしても離れない


自分無力さに絶望した、、、


少し僕も熱が出てきたのか前がクラクラする


震え出すと女がこっちを向いた


心配そうな目で僕を見た


手を伸ばし僕のおでこに触れる


突然の事でびっくりし、こう叫んだ


「なっ何すんねん！！触んなやｯ！！！」


『少し高い、、』


僕は熱が出てるのを悟られないようにしたのになんでこいつは気付いたや、、


頭の中が熱のせいでぐるぐるしてると女は僕の首に赤いマフラーを巻いた


「ｯ何すんねん、、」


抵抗しながらもとても暖かくて全力で抵抗出来なかった、


女は他にもコートと傘を渡してきてこういった


『このコートを金髪の彼に渡して暖めてあげて、それとこの傘でできるだけ雨を凌いで、』


と、


コートは女の体温が残っておりまだ暖かかった


まだ信用は出来なかったのだが女の目が真剣だったのでグルさんの体を覆うようにコートを巻いた


オスマンに傘を渡し、みんなを集め雨を凌いだ


『ちょっとコンビニ行ってくるからここから動かないでね？わかった？』


その声が聞こえて振り返ったら女はどこにもいなかった


いつの間に、と驚いているとオスマンが近付いて来て囁き声でこういう


？「トントン、、彼奴、、使えるかもしれん」


確かに、普通見ず知らずのやつにここまでせんよな、、


？「使えるところまでとことん使ってやばくなかったら逃げる、、それがええかもしれん」


そう思った、彼奴には悪いがそうさせて貰おうと思った。

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