海と輝くその恋はTwo Season【好きな人がいること】

◇50.君の空間 ページ10

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CDやら漫画やらがたくさんあった。





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高校の時、借りた漫画が面白くなかったって言ったら大喧嘩になったっけ。







“これの面白さが分からないやつは人間じゃない”


とか言われて。






本当、あの頃は、今以上にくだらない事で喧嘩ばっかしてた。






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ベット横にある椅子に腰掛ける。






昔はよく来ていた部屋なのに、


今では入るだけで緊張してしまう。






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“Aー？どうかしたー？”


下から千秋声がして、そんなに時間が経っていたのかと驚く。





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｢な…、なんでもない！｣







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慌てて夏向の部屋から出て、千秋の待つ一階に戻る。







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千秋｢部屋、どーだった？｣


｢えっ…!?全然！なんもしてない！ちょっと覗いただけっていうか…！｣





千秋｢へ…？｣


｢あ…、あ、あー！凄いよかった！ありがとう！｣






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千秋が言っているのは、新しい私の部屋の話なのに、



なぜだか勘違いをしてしまった私。



夏向の部屋に入ったなんて、絶対に言えない。







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千秋｢あ…そだ。この前言ってた花火大会さ。｣


｢え、あ、あぁ、うん？｣





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会話の内容が変わったことに安心しつつ、千秋の言葉に耳を傾ける。







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千秋｢…一緒に行かない？｣


｢へ、へっ……!?｣






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