舞姫は緋い瞳の美少女です。【暁のヨナ】

3．変な感じ ページ4

「……変な感じがするんだ……嫌な予感みたいな」

「変な感じ……」

「スウォンがこの城にきたとき、スウォンを見たとき……さっきも…………」



はっきりとは説明できないが、ハクは真剣に聞いてくれた。



「………スウォンがスウォンじゃないみたいな……」

「…………」



重い空気が二人を包む。



「ってこんなこと言っててもしょうがないよね！」

「……そうっすね。てことでとばしますよ」



満面の笑みで言うハク。
とばす？なにを？？____そういえば………



「馬に乗ってたんだったああああ！！」



高速すぎてなにがなにかわならない。
叫びまくる私にハクは「耳が……」と呟いていた。

少しすると馬に乗っているスウォンとヨナを
見つけた。



「あ！！ヨナ！助けて〜！！」

「助けて、なんて人聞きの悪い。一緒に遊んでるだけですよ」

「どこが！？」

「A！！とハク。楽しそうね！」

「いや、どこが！？」



ツッコミつかれる……。
でもヨナ達に会ったおかげでスピードも落ちたからよかったかも？

そんなことを考えているとスウォンと目が会った。



「三人とも仲良いですね。あ、そうだ」



スウォンはなにかを思い出したように上を向いた。



「あの……Aは………縁談の話とかあったりしますか？」

「うぇ！？え、縁談！？」

「さっき縁談の話をしてたの！スウォンったら私達のこと子供扱いしてるのよ！」



いやその前に何故に縁談の話に！？
でも子供扱いはやだなぁ。


「なんこかはあるよ」


……やっちまった。
つい見栄をはってしまった。


「例えば___ハクとか！？」

「は？」


そして咄嗟にハクの名前を出してしまう私。
そんな私を怪訝な目でみてくるハク。


「そうなんですか……。お似合いだと思います」

「あ、あはは……」


スウォンは悲しそうか顔で微笑んでいた。

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