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12.御意。 ページ13

冷静になれ、俺。



「……………きゃっ」


「本当に可愛らしいですね。子猫ねような力で抗われると尚更触れたくなりますよ」



そういい、カン・テジュンはAを抱き寄せる。

頭より体が先に動く。



「いっ、いい加減にしてくだ――――」


「いい加減になさいませ。カン・テジュン様」


「い、いででで」



俺はカン・テジュン様の手を引っ張った。
ハァ〜……、しまった…………。
でも、ここまできたらしょうがねー。

俺はA様を抱き寄せる。



「ハッ、ハク?」


「無礼者!姫にき安くふれるなど!」


「貴方こそ誰の許可を得て、俺の姫に触れやがってるんですか?」



周囲が一瞬にして固まる。



「ガッ、ガキが出任せを!!」


「嘘ではありませんて。俺と姫は幼少期から未来を誓いあった仲ですよ。ねぇ?姫様」


「えっ?」


「姫様〜、そんな照れなくても!」



そこでAは、やっと芝居だということに気づく。



「い、いやね〜、人前でっ」


「姫様……、姫様は、そやつが好きなのですか?」


「は、はい!好き……大好きですっ!」



や、やべっ。
かわいい。



「み、認めんっ!!貴様はどこのどやつだ!」


「俺は風の部族時期将軍、ソン・ハク。陛下直々にヨナ姫、A姫の専属護衛を命ずられた者。いぞんあるか!」


「ぐっ!ならばその実力みせてみろっ!」



カン・テジュン様は剣を出そうとした。
その時――――――――、誰かが剣を握り、それを止めた。



「!?」


「っ!」


「イル陛下!」



全員、びっくりしたようにその人物を見る。



「陛下っ!」


「いけませんよ」


「おっ、お許しを!!」


「うん、いいのいいの」



カン・テジュンは、逃げるように去っていった。



「君達がそんな仲だとは知らなかったよ」



そんな仲?
そういえば、ずっと抱き締めていた。



「っ!」


「わっ!誤解だよ!」


「こう言えば、彼ももうこないでしょう」



イル陛下は、ずっとニコニコしている。




「ハク〜!やっと護衛をする気になったんだね!」


「高いですよ。俺は」




まあ、こんなハッキリ言ったらしょうがねーしな。



「…………どうか、Aとヨナを頼む。」


「………………御意。」



まったくこの親子はどうも放っておけない。



「あ!A!」


「ヨナ〜!どこいってたの!」


「ヨナ!あのね、ハクとAは……」


「イル陛下!それは誤解だって!」


「イル陛下じゃないお父さん!」

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寝夢@ノーアル団AHN(プロフ) - オリフラ外した方がいいですよ〜 (2017年10月16日 2時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
白玉団子(プロフ) - オリフラ外した方がいいですよん(;´・ω・) (2017年4月6日 18時) (レス) id: 3a203ecb27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななか | 作成日時:2016年7月2日 21時

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