いちごタルト

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中に入ると陸くんは
｢なんでも食べな！｣
ってメニューを渡してきた。

『えっでも…』
これって陸くん、奢ろうとしてる？
そんなの分かっててもやっぱり申し訳ないよな

｢いいの！いいのー！笑遠慮しないで！｣

察してくれたのか、そう言ってくれた

『じゃあ、お言葉に甘えて、ありがとうございます！』

ってメニュー表に目を戻すと、どれも魅力的なお料理ばっかりで
何食べよっかすんごーく悩んでる



んーとねー、トマトパスタかグラタン…

あーでも、ドリアもリゾットも美味しそー、

｢笑笑笑笑｣
｢全部聞こえてるよAちゃん笑笑笑笑｣

え？
『え！嘘！？え、ちょっと早く言ってください///』

恥ず。
恥ず。！！！



｢あははは笑｣
｢じゃあ、セットで頼もう！ふたつ違うやつ！それで半分こしよ！｣

あははじゃないよ！陸くん！
ほんとに恥ずかしいんだから！

『ほんとですか！？ありがとうございます！笑笑』

そう答えておきながらよくよく考えたら、

なんて恥ずかしいことを素直に納得してるんだよ、私

陸くんと、とりあえずご飯半分こするってことは、
ことはねぇ？


ちょっと前言撤回したいです。




けど、もう注文してくれちゃったよ、


どーしよ！食べてる途中に鼻血でちゃったら！



最初っから鼻にティッシュ詰めとく？


あ、それはおかしいか。


どーしよーーー!!!!!!



もうここはポーカーフェイスだ！

ここから先はもうポーカーフェイス！

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