いちごタルト

.15 ページ16

陸＿




何故か分からないけど勝手に体が動いてAちゃん達を引き止めていた。




『待って.......。』



「今度はなんですか」

涙をいっぱい貯めた顔で言われた




『違うんだ。違くて、。ごめん！』



「いや、私もこんな事言いたかったんじゃなくて.......。その、なんて言うか、。」

「頭上げてください。」

Aちゃんは必死に訂正しようとしていた。



『今度は今日の事を含めて俺からちゃんとお詫びをさせてください。お願いします。』


俺はそう言ったが、

私なんかが俺たちと会ったらいけないのに会ったからバチが当たったって言われて少し悲しくなった。




俺は、Aちゃんからそんな風に見られている事が悲しくて悔しかった



「だから、もう私の事なんて忘れてください。それが私のお詫びです。」


そう言われたはずなのに、俺は何故か諦めきれなかった。







だって、きっとぶつかったのは運命だと俺はおもったから。

この子を離したらダメってどこからか聞こえた気がした


この、1ミリにも満たない運命に賭けてみよう


そう思ったんだ。









残り2日の埼玉公演でなんとでも見つけ出して引き止めないといけない。






俺、絶対に見つけ出すよ

.16→←.14

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す