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04:安久志さんの好意 ページ6

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「赤葦、最近あのお嬢様にだいぶ懐かれてんな」



「からかうのはよしてください木葉さん」



「あの子あかーしのこと大好きだよな!!!」



「木兎さんまで…」





彼女と通学路であってから2週間経つがそのうちの10日間ほどは安久志さんと登校している。



同じクラスの友人には「赤葦彼女出来たの?」と聞かれる始末。彼女からの好意は伝わってくるが、明確に恋人になって欲しいということは聞いたことがない。



ただ、悪い気分ではないもののだんだんと鬱陶しく思ってしまう時も増えた。





「困ってることだってあるんですから…」



「あんな可愛い子からの好意なのに〜」





もったいねー、と木葉さんと木兎さんは言うが1人になりたい時だってある。



例えば、自分のミスで試合に負けてしまった時とか。









「赤葦様、今日はお顔が暗いですわ」



「え、あ…そんなことは……」



「私でよければ力になります!!」



「無理だよ」





こういう時の一方的な好意は、いいたくないけどあまり嬉しくない。



むしろ邪魔だ。





「え…」



「もう、こうやって付きまとわないで欲しい」



「赤葦様……?」



「…迷惑だよ」

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作者名:水無月 氷雨 | 作成日時:2019年3月8日 15時

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