Episode.33 ページ33
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ゆっくりと後ろへ振り返ると、私が大好きでやまない存在が、表情が、私を優しく見下ろしていた。
「っ、じ、じょんぐく…っ、」
JK「あははっ、なんで泣いてんの。笑」
「か、勝手に、、」
すると今度は体が一瞬のうちにギュッと包み込まれた。
JK「っ、…あー、会いたかった………会いたすぎて死にそうだった…」
「…何でいるの、」
JK「一段落したんだ、向こうでの活動が。明日から休暇だったんだけど、待ちきれなくて今日仕事終わった瞬間車飛ばしてきた。」
「…っ、グスッ、」
JK「まーだ泣くの?笑」
「だって、嬉しくて、っ、」
こんなにも涙脆かったっけな、あなたに恋して弱くなったのかも。
JK「…A、」
「…、はい、」
JK「迎えに来た。」
「………っ、うん、」
JK「俺があの日、最後に言った言葉覚えてる?」
「忘れるわけないでしょ………笑」
そう答えると、目元をクシャッとして可愛らしく笑みを零す。
JK「…じゃあもう一回言うね、」
抱き合っていたからだを離し、何やらポケットから取り出すと、深呼吸なんてしちゃって息を整える彼。
JK「A、」
「っ、はいっ、」
JK「…俺と、」
JK「結婚して下さい。」
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作者名:夢 | 作成日時:2021年2月23日 22時