奇跡の世代と同じ学年のバレー部の子は…もう､バレーをしません｡

バレーなんて... 76% ページ25

瑠璃「A!」

A「何...」

瑠璃「さっきは、ごめんね。」

A「瑠璃は、私が、もう一度...もう一度、『バレーをしてほしい』と、思ってる?」

瑠璃「う、うん。もう一度、Aには、輝いてほしいと、思ってる」

A「ふーん…」

瑠璃「もしかして、してくれるの！？」

A「…しない。もう、辛い思いしたくない。」

瑠璃「そ、そうだよね。ごめん。」

A「したくは、ないけど…見るのは、別に嫌いじゃない」

瑠璃「え？ま、前は、見るのも嫌いだって…」

A「ずっと見てるのは、嫌。ほんの少しだけ見ていたい。…」

瑠璃「そ、そっか…」

A「帰る。あ、明日からＧＷでしょ？」

瑠璃「うん。」

A「テツヤと、大我泊まりに来るから。」

瑠璃「まじで！？いっていい！？」

A「やだ。」

瑠璃「なんで！？」

A「うるさい」

瑠璃「ブー…わかったよ。」

A「じゃーね。」

瑠璃「うん。バイバイ。」

ＧＷ中に、あいつに会うことを知らない私は、少し嬉しげに、家に帰った。

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