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[貴女side]
あの日涼太さんのことが好きであることに気がついた
あの日以降何をしても彼のことを意識してしまうようになった
それは良い意味でもあるし悪い意味でもある
涼太さんはとても大人な人
私とは歳が離れてるから、妹みたいな存在としか見られてないんじゃないかとか
あんなに素敵な家に住んでるからそもそも住む世界が違うんじゃないかとか
でも、ああやって一緒にご飯作って食べる関係性って普通じゃないというか、
誰にでもあんなことする人ではないはずだから少しは期待してもいいのかなとか…
情緒が不安定になる
私らしくない
誰かに相談したいけど、
友達には相談したくないし…
思い切って康二くんに相談してみる…？
とにかく何かに縋りたい私はその日の夜、康二くんに電話をかけることにした
康二仕事終わったらこっちから電話かけるな!それまで待っとって^^
康二くんとはちまちま連絡をとっていた
たまに写真が送られてくるのだ
涼太さんとのツーショットとか後ろ姿とか
写真送る度に「他の人には絶対見せたらアカンで！」って言われるけど、わざわざそんなことしません笑
だいたい他愛もない連絡ばかりしてるので、いきなり相談したいことがあるなんて言われたら驚いちゃうよね…
気づけば時計は20時をさしていた
残業かな？こんな忙しい日に電話なんて申し訳ないことをした、と落ち込んでいたら電話が鳴った
向井〈もしもし！遅くなってごめんなぁ〉
《いえいえ！忙しいのにすみません》
向井〈そんなん気にせんでええのよぉ！
それより、なんか相談したいことあるって言うてたな？〉
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作者名：鮎 | 作成日時：2022年11月30日 21時
