貴族との出会い2 (ページ16)

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[宮舘side]

晩ご飯が完成し、いつも通りお話しながら食事を楽しんでいた

するとAちゃんのスマホが鳴った

めったに連絡をとらないらしいから何か急用かな？と彼女の方を見ると申し訳なさそうな顔をした

宮舘「急用だったら大変だから、確認した方がいいんじゃない？」

『すみません、食事中なのに…』

律儀な子だ

連絡の内容を確認したAちゃんは

『…ははっ笑』

と笑った

宮舘「ん？笑大丈夫そう？笑」

ちょっと気になる

『いや、なんか可愛いなって笑
友達が、"好きな人できちゃった！"ってわざわざ報告してくれたんです笑』

宮舘「ふふ、報告連絡でしたか、いいことだね笑」

簡単に返信してスマホを戻した彼女はちょっと真顔になって考え込んでいた

宮舘「どうしたの？そんなお顔して笑」

『好きな人できたってたまに言われるんですけど、好きってなんなんでしょうね？』

おっと、つい最近までの俺だ

宮舘「うーん…笑」

『恋愛経験がないもので、好きの定義がわからなくて…』

宮舘「定義というかたぶんそれは人それぞれなんだとは思うけど…

康二が前に教えてくれたんだけどね、
一緒にいて楽しいな〜とかもっと一緒にいたいな〜とか

その気持ちの他に、その人が自分以外の人と親しくしてた時どう思うか

例えば、手繋いでるとこ見たりハグとかキスしてるとこを見た時苦しくなったら好きなんじゃないのって」

『…康二くん、恋愛マスターみたいですね笑』

ふふふ、と笑う彼女の顔はほんのり色づいてるように感じる

『そういう想像をしてみて、苦しかったら好きなんですね』

宮舘「興味のない人がそういうことしてても気にならないけど、好きだからこそそういうのを見ると苦しくなるんじゃないかな？」

『たしかに…苦しい…かも…』

眉間に皺を寄せて考えこむAちゃん

ねぇ、誰のこと考えてその表情してるの？