☆2 ページ3
…年前。
『天元ーっ！』
柱達が集まってる中に、一人の少女は宇髄天元に後ろから飛びつく。
宇「うおっ！なんだAか！…ん？」
少女はしばらく宇髄天元を見つめて笑う。
それを見て柱達は首を傾げる。
すると少女は宇髄天元から離れて、次は胡蝶しのぶに抱きつく。
胡「A？」
少女は宇髄天元と同様、しばらく見つめてから笑い離れるとまだ抱きついてない柱に次々と抱きつく。
甘「きゃっ！Aちゃん、どうしたの？」
伊「A、どうした。」
不「なんだァ？」
無「どうしたの？」
煉「ふむ！元気だな！Aは！」
悲「……A、何かあったのか？」
冨「…鮭大根なら一緒に食べに行こう。」
しかし少女は何も言わない。
ただ抱きつき抱きしめて笑うだけ。
そして最後に冨岡義勇に抱きつき終わったら、柱達の真ん中に立ち嬉しそうに笑った。
『ただみんなを抱きしめたかっただけ！』
そう言って無邪気に笑う少女に柱達は無意識にほっぺが緩む。
甘「Aちゃん可愛いわ！キュンキュンしちゃうっ！」
煉「なら俺も抱きしめればよかったな！」
無「僕が抱きしめて返すよ。ほら、おいで？」
時透無一郎が微かに笑って両手を少女に伸ばすと、少女は嬉しそうに時透無一郎に抱きついた。
無「Aって僕より歳下なのに幼く見えるよね。」
『それって若いってこと？』
宇「いや餓鬼だって意味だな。」
胡「宇髄さん黙ってください。」
『そっかぁ〜。』
少女は時透無一郎に抱きしめられながら宇髄天元の言葉に少し考え込む。
伊「A、こんな阿呆の言うことは無視しろ。」
宇「オイコラ。」
伊「おまえは女の気持ちを学んでこい。」
宇「…伊黒ってまさかの女…。」
伊「斬る。」
伊黒小芭内は刀を握り宇髄天元を睨む。
それを冨岡義勇が宥めようとして、伊黒小芭内の怒りがさらに上がった。
冨「心外ッ！」
すると、時透無一郎を抱きしめるのを止めて身体を離した少女は笑う。
『まだ餓鬼なら、みんなに甘えられるかな？』
その言葉に柱全員が少女を見て目を見開く。
だがすぐに笑って少女を抱きしめた。
その時の少女の笑顔は、本当に幸せそうに笑っていた。
『……んっ。』
午前五時。
あたしはゆっくり目を開ける。
目元は寝てる間も狐の面を付けて、顔で他の人から見えるのは口と鼻だけ。
『起きなきゃ…。』
そう呟いてあたしは身体を動き始めた。
もうあたしに、昔の面影はない。
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実弥 - 更新ファイト！ (2021年1月9日 0時) (
レス) id: be651dffc3 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - コメントと長文失礼します。続きが気になって、一気に読んでしまいました。夢主ちゃんがまたみんなと笑い合える日が来ることを祈りながらこれからも読んでいきたいと思います。更新楽しみにしてます。お疲れの出ませんように… (2020年8月15日 22時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
甘奈味 ミシェル(プロフ) - 餡蜜ちゃんさん» きっと、その思いだけで嬉しいと思いますよ。 (2020年8月3日 19時) (レス) id: b83386f481 (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜ちゃん - 夢主さん、幸せになって欲しいです。 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
甘奈味 ミシェル(プロフ) - 優しい子が悲しむ姿が見ているだけでとっても悲しくなりますよね…。 (2020年8月1日 22時) (レス) id: b83386f481 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘奈味 ミシェル | 作成日時：2020年7月20日 23時
