赤色に染まる (ページ20)

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20＊末澤side ページ20

何回も来た事のある海
sena連れて散歩にもよう来るし彼女と来た事やってある
なんぼ関西やからって警戒せえへんわけちゃうけど
俺とAちゃんの関係は助手席にも乗ってもらえやん

「末澤さん何か悩んでますか？」

誠「悩み？そうやなぁ〜」

Aちゃんの事でやったら悩んでる
…とか言えるわけない

誠「無い！」

「末澤さんらしい答えですね(笑)」

誠「そらちっちゃいのはあんで？でも悩んでる前にやらなあかんと思ってる」

「仕事はですよね
プライベートの方は大丈夫ですか？」

誠「それはマネージャーとして？」

「…そうですね」

そらそうやんな
もう言ってまおかな

誠「好きな子は常におる
今もおるよ付き合っては無いから安心して
どうにもならんねん」

「こんな事言うたらアカンのやと思いますけど
恋愛は自由やと思ってます」

誠「ほんまに言うたらアカンやつな(笑)」

「どうにもならない女性なんですか？」

誠「不倫とかちゃうで」

「彼氏のいる方とか」

誠「ちゃうよ普通の子
もうええやん俺の話は
喉乾いたから飲み物買ってくるわ」

結局言えるわけないねん
そんな自分にもイライラする

誠「何してんねんオレ…」

ホンマはちょっと口説くつもりで来たのに
心配されただけやん

誠「遅うまで付き合わせてごめんな送るわ」

「イヤイヤ私が末澤さんを送ってきたんですから」

誠「運転したんオレやん(笑)」

「それは末澤さんが運転したいって言うから…」

誠「なんぼマネージャーでも女の子をこんな時間に1人で帰らせるんイヤやねん」

「大丈夫です帰れます！」

誠「明日夕方からやろ？それまでに家まで車また持ってくからお願い！」

顔の前で手を合わせてめっちゃアイドルの顔したら

「明日、16時に事務所に行くのでそれまでにお願いします」

結局Aちゃんは帰りも助手席乗ってくれへんかったなぁ

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