誠也くんの憂鬱 ページ34
誠「ハァ〜」
正「ため息ついたら幸せが逃げますよ？」
横におった正門がそんな事言うてきた
誠「なぁ正門、Aちゃんって俺らの担当やんな？」
正「そうですねぇ」
誠「しかも、俺一応彼氏やんな？」
正「一応じゃ無くてちゃんと彼氏だと思ってますけど」
誠「ほんならさ、"アレ"しばいてもえぇ？」
正「どっちを？」
誠「アホなん？Aちゃんしばくわけないやん」
正「晶哉ならええかも」
誠「ってか、そもそも人の彼女触りすぎちゃうアイツ」
正「誠也君でも嫉妬するんですね」
誠「嫉妬ちゃうわ」
正「えぇ〜(笑)」
誠「ムカつくだけやし」
正「それを世の中では嫉妬って言うんですよ？」
クククッて笑う正門に余計にイラついて
その場から離れた
誠「Aちゃん.ちょっとえぇ？」
「どうしたんですか？誠也くん」
めっちゃ笑顔で振り返られて
誠「………っ！ …何もない」
あかん。今の顔可愛すぎて何も言われへんかった
「誠也くん？」
ス『Aちゃ〜ん』
「あ！ハイすぐ行きます」
ってスタッフに呼ばれてそっちに行ってしもて
そこに残された俺と佐野
佐「誠也くんオモロ(笑)」
誠「うっさいねん！ってかお前触りすぎやろ」
佐「本人天然なんか気づいてへんのやろうなぁ」
ほんまそれな
本人が全く意識してないんが1番アカン
佐「今は誠也くんの可愛い彼女ですけど
そんなんじゃすぐ誰かに取られますよ」
誠「はぁ？誰にも取られる気ぃせんわ」
佐「いつまでキャンキャン吠えていられますかねぇ(笑)」
って言うた佐野を一発しばいたのは言うまでもない
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作者名：ほままる | 作成日時：2023年5月24日 4時
