カラフル2 (ページ32)

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リチャ君と秋の夜長ページ32

「ねえリチャ君」

リ「ん〜？」

「散歩にでも行きませんか？」

隣で本を読むリチャ君を誘ってみたら

リ「Aがそんな事言うとか珍しいやん」

「ほら、涼しくなってきたし
どうかなぁ〜って思って」

リ「そうやなほな行くか」

2人で少しだけあったかい格好をして外に出た

「ヤバいこの時間の気温なめてた(笑)」

リ「ほんまやな秋っていうかもう冬やん
でも、歩いたらなんとかなるやろ」

んっって言って差し伸べられた手に

「ええの？」

リ「イヤならええけど？」

「よろしくお願いします」

リ「どんな返事やねん(笑)」

なんて言いながらマンションから10分程離れた少し大きめの公園を目指して歩く

「この公園、リチャ君と夜桜に来て以来やな〜
あの時はリチャ君が急に夜桜行こうって言い出したんやったね」

リ「そんな事もあったなぁ
まぁ俺は基本この公園散歩コースやけどな」

「そうなん？」

リ「この公園の外周歩いたら15分くらいやねん
その時にAと夜桜来れたらなぁって考えてた」

「フフッ私意外と愛されてる」

リ「やから付き合ってんねやろ(笑)」

って照れて全然こっち見てくれないけど
繋いだ手はさっきよりも少し力がこもって
夜空を見上げたリチャ君が

リ「今日は月が綺麗やなぁ〜」

なんて言うから

「リチャ君それは I Love… 」

リ「なんでやねん普通にな(笑)」

「有名な愛情表現かと…」

リ「…まぁ、どっちでもええけど」

って満月から私に視線を移して
優しい目で笑う

「オオカミさんになってもええんやで？」

リ「それは帰ってからのお楽しみやな」

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