真夏の金魚 (ページ9)

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M1.1 ページ9

沼津side

『亮吾さんかまちょー』
沼津「んー」

珍しく2人とも放浪せずに楽屋に大人しく留まる。
Aの俺の呼び方は下の名前に敬称のさん付け。
Aは先輩芸人は勿論、仲のいい26期生などにも敬語を使っている。

和牛の水田でさえもある番組で「きんととの佐倉って子おるんですけど、どんだけ仲良くなろうともちゃんと敬語なんですよね。ホンマあの子はよく出来てる」と褒めてた。

『亮吾さん見て下さい！野田さんのはむはむ可愛ええ』
沼津「分かったて笑」

ホンマにかわいらしい奴っちゃな笑。
吉本の別嬪ランキングとやらの上位を毎年占領してるAとの相方ってだけで「身体目当てか？」「狙ってるんやろ」なんて言われる事もあった。

そんな度に同期達は「Aに失礼や」「そないくだらん奴に構うな」なんて言ってくれてたな....笑

俺とAより怒ってたんちゃうか？笑

『亮吾さん』
沼津「ん？」

『亮吾さん今週ですね....』
沼津「ああ、そうやな。俺らなら行けるやろ」
『ふふ、亮吾さんのたまに出る自信好きですよ』
沼津「たまにで悪かったな笑」

今年3年目のM1を俺らは控えていた。
Aには俺と組んだことを後悔させへんように、優勝してM1王者になるんや....！