真夏の金魚 (ページ8)

今日:8 hit、昨日:5 hit、合計:49,825 hit

賢志郎さんページ8

川西side

『賢志郎さん！』
水田「賢志郎、賢志郎って俺もおるからな」
『知ってます！』
水田「タチ悪いわ！笑」

自分で言うのも何やけど、Aは俺に懐いてくれてる。
何やかんやで水田にも懐いてはるんやけどね、笑
初めて会った時はこんな美人やのに芸人なんて損しとるなって勝手な偏見やけど思ってた。

でも舞台の上で楽しそうに漫才する姿を見た時、ホンマに楽しんでんやなって思った。

『賢志郎さん聞いてはります？』
川西「ふふ、聞いとるよ」

聞いとると思わず笑みが浮かぶ程かわいらしい声で俺を呼ぶ。
手にも届かへんものを漠然とあこがれるような想いを自分でも感じとった。

美人や、っちゅう言葉で片付けてしもとったけど、実際は愛嬌のある可愛い子で皆が甘やかしたくなるような子。

『またご飯行きましょね』
水田「沼津最近誘わへんけど、どしたん？」
『亮吾さん最近肥えて来たんで外食自粛中です』
川西「じゃあ水田くんもアカンな笑」
『賢志郎さんと2人でご飯ですね～笑』
水田「ただのデートやんかそれ」

ニコニコ笑うAを見とるとこっちまで笑顔になってまうな。