真夏の金魚 (ページ6)

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サシ飲み.2 ページ6

Aside

『んまっ～～～』
河井「ほんまに美味そうに飲みよるな笑」

つめたく冷えたジョッキを手に持ってゴクゴクやる。

琥珀色と泡の白色。
このコントラスト見事なこと。

なんてふざけて言ってみせるとゆず兄は笑う。

『久しぶりのビールですもん！はい、ゆず兄も』
河井「お～すっくね笑」
『あはは笑ちゃんと入れます笑』

ジョッキに数センチだけビールを注ぐと軽くツッコミを入れてくれる。
この人といるとホンマ楽しいな....なんて。

河井「悩みとかあらへん？大丈夫？」
『うーん....強いて言うなら兄さん達おらんと寂しいです』
河井「可愛いこと言うやん笑」

物凄く優しい顔で私の頭をぐしゃぐしゃと撫で回すゆず兄。
仲のいいアインシュタインさんや和牛さん達が東京へ行ってしもたのは寂しい。

河井「んな顔せんといて、笑顔笑顔」
『はい....』
河井「なんや可愛ええな～笑きんととも来るんやろ？」

”東京”

関西のローカル番組はもちろんやけど、東京での仕事も有難いことに増えて来よった。
亮吾さんはいつでもええよ、なんて言ってくれてたけどホンマはもう東京進出したいんやと思う。

河井「待っとるから」
『必ず行きますから』

覚悟を決めてゆず兄の目を見て言うとまた頭を乱暴に撫でられる。
いつもは「乱れるんで辞めてください」って喋っていたのも心地よくて受け入れてしまった。