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二組の入口は転校生を見ようと人でごった返してた。かく言う僕もその人混みの中にいる一人だ。二組の後ろの窓際の席。
見た事のある髪色、瞳、そしてあの顔は
「は、灰塚さん！？」
「んだよ影山、知り合いかよ」
「いーなー。あんな可愛い子と知り合いなんて」
『影山くん』
「僕、君が来るなんて聞いてないんですけど」
『ドッキリした方が面白いでしょう？』
クスクスと笑う彼女を呆れながら見下す。
彼女は椅子に座りながら僕を見上げている。
彼女、灰塚さんはあの時はよく見てなかったけど意外と整った顔をしている。
紅の瞳は、じっと見ていると吸い込まれる様に美しかった。
『私さ、今まで超能力の訓練しか受けてこなかったから、勉強とか久しぶり』
「え、今までどうしてたの！？」
『爪の本部にいた時は本部の幹部教育の一環としてやってたよ、勉強。ただ第七支部に来てから勉強もやらなくなっちゃったから、強いて言えば空き時間に本を読んでたくらい』
「ふーん。じゃあ僕が勉強教えてあげますよ。その代わり超能力について教えて下さい」
『もちろん教えるよ。他ならぬ影山君の頼みだから』
「君、そういえば僕に惚れてたんだよね」
『一目惚れってあるんだね。』
「あの時の灰塚さん、かっこよかったですよ」
あの時。僕が傷に襲われている時の「影山君傷つけたら許さないから！お前ら！！」
ってやつとからからと笑いながらそう言うと灰塚さんは頬を膨らまして、
「どうしたの？」
『可愛いって言われたい。』
「は、灰塚さんはかっこいいより可愛いよ…」
満足気に笑顔を向ける彼女は元爪の幹部になんて見えなかった。
「こんな事聞くのは嫌かもしれないし、答えたくなかったら答えなくていいんだけど…灰塚さんは
親に捨てられて、学校でも虐められて爪に入ったって言ってたじゃないか」
『まぁ、契約社員的な？』
「僕の兄さんも君と同じ境遇にいたら、君みたいになってたと思うかい？」
『………モブ先輩は恵まれてる。そりゃもう憎いほどに。超能力を認めてくれる家族や友人。私にもそんな人がいてくれたら、きっと爪になんて入らなかった』
放課後の夕日が差し込む。
そんな夕日が彼女の横顔を照らす。
大粒の涙を流して。
「それじゃあ、僕が灰塚さんの理解者になるよ。もう、灰塚さんが泣かないように」
『……ありがと、影山君』
彼女は夕日を背ににこりと笑った。
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とちょう(プロフ) - みかんさん» 爪とメイド律君書きたくて書き始めたところありますから… (2月12日 15時) (
レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 文化祭編…楽しみです！メイド律くん…（（（ (2月12日 1時) (レス) @page44 id: 460144ffaa (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！律君いいですよね〜！！評価もありがとうございます！名前変換できるようにしておきます！ (2月8日 13時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - あと出来れば名前変換出来るようにしていただきたいです…！ (2月7日 22時) (レス) id: 460144ffaa (このIDを非表示/違反報告)
みかん - えぇぇ！実は私も最近ハマったんですー！！そして律くん推し…こんな同志がいただなんて！！放送後結構時間経ってるからフェアとかもやってなくて寂しいんですよね…お話とっても面白いです！右の星即ポチりました…笑応援してます！頑張ってください！ (2月7日 22時) (レス) @page10 id: 460144ffaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とちょー | 作成日時：2024年2月7日 16時
