白熊君の【目的】 ページ17
『書き置きとかも無しに？』
「何も無かった。だからおれは探しに行こうと船に乗ったんだけど、船を乗り間違えちゃって、気づいたら北の海に来てたんだ…」
『「すげェ/凄い乗り間違えだな/だね」』
「うん、船は揺れるし、雷が直撃しそうになるし、ほんとに死ぬかと思った」
「ははは！馬鹿だな、お前！やっぱ喋れてもクマはクマって事か！」
『こら、ロー』
そう言って笑い込むローの頭にゲンコツをひとつ。
ローは「いって、もっと手加減しろよ」
と訝しげに私を見る。
すると、白熊君は突然立ち上がって、近くにあったロープを手に取ると、それを首にかけようとする＿
「待て待て待て！何、死のうとしてんだお前！」
『ローの冗談なんかで死なないで白熊君！』
「うう、いいんだ……おれみたいな馬鹿は死んだ方が世の中のため……」
メンタル、クソ弱いな…………。
「馬鹿ってのは冗談だ冗談！めちゃくちゃメンタル弱ェなお前！」
＊＊
「結局のところ、お前は寝泊まりする場所も何もないわけか」
「うん、本当は新世界に戻るために船に乗りたいんだけど、あんな危ない場所に向かう船なんて、そうそう見つかるとも思えないし……自分で船を出すにしても、今のおれの航海術じゃ、辿り着く前に荒波に飲まれて死ぬのがオチだよ」
「……じゃあ、航海士としての腕を上げて、もう一度兄貴を探しに行くのがお前の【目的】って事でいいんだな」
「そう、だな」
白熊君がローの問いかけにこくりと頷く。
「分かった、着いてこい」
『はぁ、ヴォルフさんに何言われてもしーらない』
「お前も共犯だろ？ハティ」
ニヒルに笑うロー、謀ったな。
『はぁ、それでいいよ。それで、白熊君、名前は？』
いきなりの事で戸惑っている白熊君の方を向いてそう問いかけると、
「あ、兄ちゃんの名前はゼポだよミンク族の言葉で【イケメン】って意味で……」
「そっちじゃねェよ！お前だ、お前。お前の名前を教えろっつてんだろ！」
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とちょう(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» よめちゃん読みに来てくれてありがとうー！！！！！頑張って続き書くー！！！ (2022年10月2日 19時) (
レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - とちょーちゃん〜🌠読みやすくてすっごい好き！！無理しないで頑張って🎉続き楽しみにしてます！ (2022年10月2日 19時) (レス) id: 4de2fab171 (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！トラ男落ち目指して頑張ります！！ (2022年9月18日 12時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年9月18日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とちょー | 作成日時：2022年9月17日 20時
