変わった心情 ページ13
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『それじゃ、行ってらっしゃい！ヴォルフさん、私ローとお留守番してるね！！』
私の両手にはヴォルフさんのビニールハウスで収穫された野菜の入ったダンボールが三段ほど。
そこそこの重量だ、収穫時は大変だったのを覚えている。
それをバギーに乗せる。
これが最後の積荷だ。
ズシッとした重みがバギーに伝わると、その重みから少しギシッと音が鳴る。
なんでもこのバギーもヴォルフさんお手製らしい。
ヴォルフさんは週に何度か野菜や発明品を売りに街へ行く。
私も時々ついて行くが、今回は荷物が多く、バギーに私が乗る場所がない。結果、お留守番だ。
ヴォルフさんはと言うと、昨日のことがあったのに何故か今まで以上に明るい私の表情を見て、目を丸くする。
「ハティ、なんというかその、怪我は大丈夫なのかの…」
今までとの変わりように動揺するヴォルフさん。
『へへ、もう大丈夫！ローのおかげ！』
そう、ローのおかげ。
なんだが、心にかけてた錠が取れた感じ。
そう言いながら、ローの腕に私の腕をギュッと絡める。コートを着ているからか、もふもふしててちょっとこそばゆい。
肝心のローは
「やめろよ！」
と少し頬を紅潮させた。それが寒さによるものなのかは分からないけど。
(本当はコイツ、こんな性格だったのか…
今までとは全然違うな…なんか、犬みたいだな)
ヴォルフさんもなにか察したのか、
「ロー、お前も隅におけんのぉ」
と、ニヤニヤとした笑みを浮かべる。
一体なんの事だろうか、私が首を傾げる横で、ローは
「うるせェ、ガラクタ屋！とっとと行ってこい!!」
と声を荒らげる。
『なになに、私だけ教えて貰えないの！？』
「お前はッ、そういうのは、まだいいんだよッ！」
そう言って私のコートのフードをギュッと深く被らせた。前が見えない、ローの顔も、
ヴォルフさんは笑い声だけ聞こえてくる。
＊＊＊
ヴォルフさんが出かけてから数時間。
ローはずっと医学書と睨めっこしていてつまらないでいる。
『ねぇ、ロー。ずっと本読んでて疲れない？』
「まぁ、少し。」
そういって立ち上がると
「じゃあ散歩でも行くか」
と言って、家を出る。
ローが先に歩いて私が少し後ろを歩く。
これじゃあまるで＿＿
『「犬の散歩みたい/みてェだな」』
言葉が被り、二人で顔を見合わせる。
そして、お互い笑みを見せ、笑いあった。
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とちょう(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» よめちゃん読みに来てくれてありがとうー！！！！！頑張って続き書くー！！！ (2022年10月2日 19時) (
レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - とちょーちゃん〜🌠読みやすくてすっごい好き！！無理しないで頑張って🎉続き楽しみにしてます！ (2022年10月2日 19時) (レス) id: 4de2fab171 (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！トラ男落ち目指して頑張ります！！ (2022年9月18日 12時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年9月18日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とちょー | 作成日時：2022年9月17日 20時
