ヴォルフのスープ ページ4
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私の足元にいる少年は信じられない、といった様な表情をして居る。
が、すぐにヴォルフさんを見て睨みかえした。
こんな事思い出したくはないが、幼少期はずっと奴．れいとして見世物として色んな犯罪者と戦ってきたものだ。
同い年位の少年に負けるわけ…
｢荒んでおるのう。まるで飢えたケダモノの目じゃわい｣
ヴォルフさんがスープ皿とスプーンを手に取ったのを見て、私も少年の腕をとり、ベットに座らせた。
｢食えお前さんの身体は冷えきっていた。ロクに栄養もとっとらんのじゃろ｣
少年の目の前に出されたスープは、食欲そそる良い匂いを放っている。
けれど、少年はどこか表情を強ばらせて飲もうとしない。
＿＿怖いんだ
私もそうだった。
初めてヴォルフさんにあった時、同じことを思ったから。
『変な物なんて入ってませんよ。ヴォルフさん、そんな事しないし』
｢ふん。他人が、しんじられんのだな｣
すると、ヴォルフさんは目の前で、スープに口をつけた。一口、二口と美味しそうにスープをすする。
｢これで毒なんぞ入ってないとわかったろう。……大丈夫じゃ。わしはお前の敵じゃない。正義の味方を気取る気はないが、死にかけのガキを相手に駆け引きするほど腐ってはおらんわい｣
ヴォルフさんは私と出会った時と同じ様に少年に言うと、再度スープを差し出した。
右手にはスプーンを持ち、メスはヴォルフさんの方に向いている。
スープに一口、口をつけた少年は泣きながら
｢ちくしょう……美味ぇ……美味ェ!!｣
と、スープをすする勢いは止まらない。
いつの間にかヴォルフさんに向けられていたメスは脇におかれている。
すぐに空になった皿を見て、私は座っていた椅子を立ち上がった。
『おかわり、持ってきます』
ヴォルフさんもこの頃には笑っていた。
食事をとった彼はヴォルフさんの勧めでお風呂に入っていた。
私はヴォルフさんに言われるがまま、彼の息子が来ていたという服を見繕いヴォルフさんに渡した。
少年は用意された服を着ると、私達はそれぞれ椅子に座った。私の隣にはヴォルフさん。
対面には少年が座っている。
先程まであった警戒心は、とかれているようだ。
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とちょう(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» よめちゃん読みに来てくれてありがとうー！！！！！頑張って続き書くー！！！ (2022年10月2日 19時) (
レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - とちょーちゃん〜🌠読みやすくてすっごい好き！！無理しないで頑張って🎉続き楽しみにしてます！ (2022年10月2日 19時) (レス) id: 4de2fab171 (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！トラ男落ち目指して頑張ります！！ (2022年9月18日 12時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年9月18日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とちょー | 作成日時：2022年9月17日 20時
