不運の星のもとで__ (ページ2)

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康二がストーカーされてる。
そんな話をふっかさんから聞いた。
正直ふっかさん伝いなのがイラついたけど、それよりも康二がストーカーされてる方が心配だった。

「康二、ストーカーって…大丈夫？」

「お、おん…一応……なんか…姿表すストーカー…みたいな…」

「ん？？」

「ストーカーかも分からんけど…」

「ずっと跡ついてくるならストーカーだろ。」

康二が言うにはストーカーはブロンド色の髪の毛に黒いロングコートと黒い長靴を履いているらしい。…こわ。

「警察は？」

「まだ被害でとらんし様子見って感じやな、」

「対策は？どうすんの？」

「照兄からの提案なんやけど、毎日誰か一人とは帰るって。」

「今日はふっかさん？」

「おん。」

「じゃあ明日俺でいい？」

「ええよ、ありがとな。」

…今日はふっかさんとかぁ、じゃあ俺は二人の後をつけるストーカーの後ろをつけるか。

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はぁ？なんだコイツ、頭おかしいだろ。
つか、俺が康二のこと好きなのも名前も知ってるとかマジでストーカーじゃん。

「脈ナシなんで諦めた方がいいですよ。」

「っ康二のこと何も知らねぇくせに！！」

「知ってますよ。全部。あなたの知らないことも。」

「は、？」

「康二さんが上司に怒られた後に行く所なんて知らないですよね、康二さんの泣き場所、分からないですよね。」

「…お前、警察呼ぶぞ。」

「？なんでですか、僕何にも悪いことしてませんよ。ただ好きな人のこと観察してるだけです。貴方が仕事中、手を動かさず康二さんを見てるのと変わらないですよ。」

「なっ……」

「やっぱりおかしいですよね。知り合いとそうじゃないだけで犯罪者扱いされるなんて。してる事は大して変わらないのに。」

ストーカーはスマホを手に取って操作すると俺に画面を見せてきた。
画面には明らか盗撮であろう写真がいっぱいあった。

「これは盗撮だろ、結局犯罪者じゃん。」

「え？…あぁ、ただ映りこんだだけですよ。木を撮ろうと思ったら映り込んでたんですね。気付きませんでした。」

「はぁ？？」

やっぱコイツ頭おかしい。ストーカーってこういう頭がおかしいやつがなるんだな、まぁじゃないとつけるなんて行動しないか。

康二のこと何も知らねぇくせに、俺の方が付き合い長いのに、俺の方が、俺の方が…康二のこと、好きなのに…！

「僕が彼を一番愛してます。」

ストーカーは微笑んだ。