69.目には目を 紫耀side ページ20
紫耀side
次の日学校に行くと
クマを作り、顔色も悪いひとみがおった。
目もポンポンに腫れ上がっている。
昨日泣いたんやとすぐに分かった。
そんなひとみの姿を笑う自分がいる。
きっと、前までの自分なら「大丈夫？」とか声をかけに行ったけれど
そんなバカなことをする俺はもういない。
真実は時に残酷や。
「ねぇねぇ、ひとみの胸ポケットの赤いシャーペンって廉くんのじゃない？」
クラスの女子たちの会話が聞こえた。
「うわ、悪趣味。
うちらが廉くんのこと好きだってこと知っててあんなんやれる？
よっぽど性格悪いよね」
「ああいうタイプ嫌いだわ」
「自慢してんでしょ、どーせ。
私が廉くんの彼女ですってことだよ」
「紫耀くんのときもだけどさ、大人しい顔して平気でアピールするよね」
ほら、やっぱり。
胸ポケットにあいつのシャーペン入れてたら自慢になるなんて当たり前や。
ターゲットにされるなんて火を見るよりも明らか。
気付かへんあいつが悪い。
もう、今の俺は誰にも止められへんくらいに黒や。
______________裏切りには裏切りを。
.
紫耀「なになに、ひとみの胸ポケットのシャーペンの話？」
「しょ、紫耀……」
言葉を濁す女子たち。
当たり前か。
いつもはひとみの悪口を聞けば必ず「そういうの、やめた方がいいんちゃう？」ってしかめっ面で言ってたんやから。
そんな風にして庇ってたやつに悪口を言われてたなんて
とんだ笑い者や。
ほんまに俺はあほやった。
何でそんなやつを必死になって守っていたんだろう。
紫耀「隠さへんくてもええって。
___________________俺もあいつのこと嫌いやし」
女子たちは驚きを隠せない様子。
紫耀「俺もあいつ嫌いやわ。
聞いて？俺の悪口言っててんで？」
「は！？なにそれ。まじありえないんだけど」
「紫耀くんの悪口言うとか何様のつもりなの」
どんどん苛立つ女子たち。
ええぞ。もっと苛立て。
もっと嫌え。
紫耀「それにな、あの赤シャーペン。
永瀬のやつやで。昨日本人から聞いてん。
カップル長続きするとか言って惚気てたわ」
「ほんと、ありえないんだけど」
俺の言葉１つ１つ丁寧に
思った通りの反応をしてくれる女子たち。
そんな彼女たちの反応に満足する俺。
そんな中で、1人が怪しげな笑みを見せた。
「ねぇねぇ、良いこと思いついちゃったかも」
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hina - 読み始めたら、止まらなくて一日で読んでしまいました･･･(汗)だんだん本性が現れていく廉くんは、読んでいてドキドキしました。とても面白かったです！ (2019年1月25日 0時) (
レス) id: 5df0dbe2fc (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - yuiさん» 朗読してもらえただなんて……！嬉しすぎます！鳥肌立ったと聞いてびっくりしました！笑 yuiさんのコメントのおかげで、この98話目を大幅に変更して書き上げることができました。ありがとうございました(*^^*)とても参考になりました。 (2016年7月17日 5時) (レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
yui - そういうことだったんですね！！！！朗読しちゃいました笑 そして何よりドキドキしすぎて鳥肌立ちました（ ; ; ） (2016年7月17日 3時) (レス) id: 9d144d7bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - yuiさん» ここから急展開かもしれません笑 楽しみにしててください！！そんなこと言われると照れちゃいます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2016年7月16日 23時) (レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
yui - え！？！？この展開…気になりすぎます…どう捉えていいか…さすがぴらみるふぃーさん（ ; ; ） (2016年7月15日 23時) (レス) id: 9d144d7bf6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらみるふぃー | 作成日時：2016年5月5日 18時
