35.飲み込まれていく ページ35
Your side
今日も廉と一緒に帰り道を歩く。
なんだか廉の隣にいると安心する。
ずっと前から知り合いだったような心地さえする。ついこの間喋ったとは思えないような、何かがある。
廉「なぁなぁ、この前言ってたゲームアプリあるやん？」
『レジェンドトレジャー？』
廉「それそれ！
俺の周りにそれやってる人ひとみしかおらんねん。
だからさ、今から通信対戦したいんやけど」
あのときと同じような、少年のような笑顔を見せる廉。
『私もやりたい！』
廉「ほんならさ、あそこの公園でやろーや！」
廉が指差す方には私の家からすごく近い公園があった。
.
ちょうど空いていたベンチに並んで座ってスマホを取り出し、レジェンドトレジャーのアプリを開く。
廉「俺、通信対戦初めてやねん♪」
『私もだよ！』
早速繋いでゲームを始める。
ピコピコピコピコピコピコピコピコピコピコ
『……え………………』
廉「ちょっ
ひとみ弱すぎやろ」
はははって堪えきれずに笑い出す廉。
私、惨敗。廉、圧勝。
私こんなにも弱かったのね。
『これは何かの間違いかもしれない！
もう一回！』
再び鳴り出すゲームの音。
廉「さっきよりも弱くなってへん？笑」
『…………』
廉「そんな拗ねんなって〜！
ひとみは全然下手やないよ！
俺がめちゃめちゃ上手なだけ！」
『なにそれむかつく 笑』
キメ顔をする廉に笑えてくる。
廉「俺こんなに上手かったんやな♪」
『いや、今回はたまたま負けただけ！
指の調子が悪かった！』
廉「なんやねんその言い訳 笑」
『言い訳じゃないもん！
廉の指はズルいよ
私より長いし……』
スマホを包んでいた廉の両手の指をじっと見つめてしまった。
廉「ひとみの手はちっさいな」
スマホを持っていた私の左手をすっと奪った。
廉の両手に触られている左手の感触だけが伝わる。スマホを持った右手なんて最初から私の体じゃなかったみたいに無感覚。
廉の掌の体温が私の左手に流れる。
2人同じ温度になっていく。
廉が私の指を動かす。
廉「綺麗な爪」
『そっ……』
“そんなことないよ”
こんな言葉さえも恥ずかしくて言えない。
まただ。
また廉の雰囲気に飲まれていく。
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ぴらみるふぃー(プロフ) - はるちさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)これからも君に狂わされた恋車をよろしくお願いします！ (2016年10月24日 0時) (
レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年10月23日 23時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - 絢さん» 本当にごめんなさい（；＿；）コメントを見落としていたことに今更気づきました（；＿；）こんなにも遅れてしまいすみません（；＿；）コメントありがとうございます！これからも楽しんでもらえると嬉しいです（；＿；） (2016年5月20日 15時) (レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - 真衣さん» コメントありがとうございます！ここからは私としてもすごく気に入っている展開です(*^^*)これからもよろしくお願いします！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - すごく面白い展開になってきましたね！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年4月30日 19時) (レス) id: 06f074385c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらみるふぃー | 作成日時：2016年4月11日 2時
