君に狂わされた恋車 Ren Sho

18.秘めていた不安 ページ18

Your side


ずるいよ、紫耀は。


私が紫耀の言葉の１つ１つに
キュンキュンしてることなんて知らずに


また
私をキュンキュンさせるんだもん。


ええ子、と言って私の頭の上に乗るその手が
大好き。









『紫耀だって、




そういうことは

誰にでもやっていいわけじゃ
ないからね……？』


紫耀ばっかり私に約束させてずるいよ。

私なんて、紫耀以外にする人いないじゃん。



それに比べて
紫耀の周りにはいっぱい女の子がいて。

いつもヒヤヒヤさせられてるんだから。








紫耀「するわけないやろ。

ひとみ以外にこんなこと」


ありえない、なんて顔して真剣に取り合ってくれない。







.





『だって……

紫耀の周りには
沢山の女の子いるじゃん……！』




.





言ってしまってから気が付く。


何言ってんだ私！

そんなセリフは彼女だけが許されるものであって






ただの幼馴染の私にそんなこと言う権利


全くないじゃん！







『あ、

ご、ごめん……


はは、、、


何言ってんだろね


ごめん、忘れて……！』

急に自分の言ったことに恥ずかしくなる。







過去に戻れるなら戻って
この言葉を遮りたいよ。



でも、時既に遅し。

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