1.片想い ページ1
Your side
「おはよ」
玄関を開けるとそこにあるのはいつものスマイル。
『おはよ、紫耀』
いつもと変わらない朝。
幼馴染の紫耀は
毎日こうして私を玄関まで迎えに来てくれる。
そんな毎日の日課が、私にとってはすごく幸せで。
きっと紫耀にとっては
何でもないことなんだろうけれど。
でも、あたしにとっては
好きな人と一緒に過ごせる特別な時間。
小学校のときから変わらない特別な時間。
いつからだろう。
私が紫耀に恋してると気付いたのは。
『もうすぐテストやんね〜
ほんと、テストなんて無ければ良いのに……』
紫耀「あー、ほんと嫌んなるわ。
テストさえ無ければ高校生活なんて楽園やのにな〜」
いつものように他愛もない話をしながら学校へと進む。
中学生になると、付き合ってもいない男女が2人で登下校しているということで
茶化されることもあった。
でも
紫耀も私も、別々に登校するなんて
考えられなかった。
だって、それが2人の中で
“当たり前”だったから。
だから、紫耀が1度、茶化してきた人を
本気で怒ってから
私たちを面と向かって茶化す人はいなくなった。
……まぁ、今でも女子からの視線が痛いのは事実。
それはね、あの時紫耀が怒っても変わらなかったんだよ？
……紫耀は気付いているのかな。
だって
紫耀モテるしね。
多分、うちの高校の中で
トップでモテるんじゃないかな。
紫耀がこんなにもモテるから
私はいつもヒヤヒヤしてる。
いつ紫耀に彼女ができて、
いつこの空間を、時間を
その彼女に取られるんじゃないかって。
幼馴染っていう立ち位置は、脆いから。
私は幼馴染っていう特別な存在でない限り
紫耀の隣を歩くことさえ許されなかったと思う。
モテモテで、キラキラ輝く紫耀と
特に目立たない、冴えない私。
それでもこんな私が隣を歩けるのは
紫耀が優しいから。
こんなにも優しい幼馴染がいる私は、
幸せ。
ほんと、よくここまで紫耀は
彼女を作らなかったよ。
『紫耀はさ、何でモテるのに彼女作らないの？』
唐突にそんなことを聞いてみる。
紫耀「……ふぇ？」
驚いたように間抜けな顔をする紫耀。
ずっとずっと不思議だった。
告白なんて数え切れないほどされて、バレンタインデーのチョコだって誰よりも貰って。
それなのに誰とも付き合わない紫耀。
紫耀のことだから
誰とでも付き合えると思うのに……。
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ぴらみるふぃー(プロフ) - はるちさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです(*^^*)これからも君に狂わされた恋車をよろしくお願いします！ (2016年10月24日 0時) (
レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - めっちゃ面白かったです♪これからも頑張れんれんo(^o^)o (2016年10月23日 23時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - 絢さん» 本当にごめんなさい（；＿；）コメントを見落としていたことに今更気づきました（；＿；）こんなにも遅れてしまいすみません（；＿；）コメントありがとうございます！これからも楽しんでもらえると嬉しいです（；＿；） (2016年5月20日 15時) (レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらみるふぃー(プロフ) - 真衣さん» コメントありがとうございます！ここからは私としてもすごく気に入っている展開です(*^^*)これからもよろしくお願いします！ (2016年5月1日 8時) (レス) id: 35f37a8100 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - すごく面白い展開になってきましたね！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2016年4月30日 19時) (レス) id: 06f074385c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴらみるふぃー | 作成日時：2016年4月11日 2時
