・ ページ10
.
山下さんは、腕を組んでにっこり笑った。
「紫耀ね、Aちゃんがいなくなった時、本当余裕なさそうだったんだよ」
「そうなんですか………」
「正直言うと最初は俺、関わるのやめたほうがいいんじゃないかと思ってたんだけど。……ばれてた?」
「なんとなく聞いちゃったことはありました。でも、全然気にしてません」
これは本当のこと。
「そっか……そう、それでもう終わったことだと思いなって言ったんだけどさ、紫耀日に日に弱ってくんだよね。見てられなくて、気の済むまで探しなって言っちゃった」
紫耀、倒れちゃいそうだったから。
そう言ってコーヒーに口をつける。
「もし事件とかに巻き込まれたら…って、警察とか探偵とか使って調べようとしたんだけど、事務所の人に見つかっちゃって。それにほら、君は女の子だから。捜索願出して顔出したら、それこそ将来的によくないんじゃないか、とか、そもそも受理してもらうために家族がどうとか、ね。いろいろ悩んでたよ」
思わず口を手で覆った。
そんな風に心配してくれていたなんて、考えもしなかった。
紫耀が探してくれている間、私は優しい人たちに囲まれて、幸せだなって感じたりして……
「今Aちゃんが思ってること、わかるよ俺」
「………超能力ですか」
「そうかもね」
ふはっと笑いを吐き出して、山下さんは続ける。
1945人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はな(プロフ) - こちらこそ返信ありがとうございます(^^)楽しみにお待ちしてます!!!きっとどんなペースで更新されても楽しみすぎて慌てて開いちゃうんです笑 (2020年8月10日 6時) (レス) id: 68b14c5d89 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロタ(プロフ) - はなさん» コメントわざわざありがとうございます(^^)そう言っていただけると更新も頑張れます、、今後は慌てて開かなくても良いペースで更新できるように精進しますので、飽きずにお付き合い頂けますと幸いです! (2020年8月9日 23時) (レス) id: 5f8a7bc621 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロタ(プロフ) - 愛さん» そのお言葉があるからこそ更新頑張れます(^^)亀さん更新ですが今後ともよろしくお願い致します! (2020年8月9日 23時) (レス) id: 5f8a7bc621 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - コメント失礼いたします(^^)とても楽しく読ませていただいてます!じつは密かに更新を楽しみにしておりまして、更新されているのを見つけたときは慌てて開いてしまいました(*´∀`*)これからも主様のペースで頑張ってください!!!また楽しみにお待ちしております (2020年8月9日 0時) (レス) id: 68b14c5d89 (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - とても楽しく読ませて頂いてます。忙しいかと思いますが、次の更新を楽しみにしています。頑張ってください! (2020年7月31日 16時) (レス) id: 2ef135c0a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヒロタ | 作成日時:2019年10月23日 21時