4章:5『デビュー発表は』 ページ25
社長が差し出した紙を持ち、そのまま事務所の寮へ行く。
梨将は今日からここで過ごすことになる。
梨将「勢いで出てきちゃったから、ほとんどの荷物は向こうの事務所に置いてきちゃったんだ」
そう言いながら、持ってきた必要最低限の荷物を床へ置く。
そして、先程受け取った紙を改めて見る。
梨将「Glow again…か。」
仕希「再び成長する…って意味だっけ」
別々で活動するようになってから止まってしまった2人の成長が、再び動き出したのだ。
仕希「これからよろしくね、梨将」
梨将「おう、またよろしくな」
カレンダーの2週間後には大きな丸が書かれている。
そこが、ユニットを組んだ2人の初ステージだ。
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数日後、使祈のソロライブにて。
「ねぇこの間の公園ステージ見た？」
「見た！すごく懐かしかったなぁ」
「そういえばあの後、梨将のプロフィール見てみたんだけど、使祈と同じ事務所の所属になってたんだよね」
「え！何それ知らない！」
「まさかまた2人で歌うの？楽しみ〜」
「確かに嬉しいけどさ、でも………
…それって、使祈のソロは今までより聞けなくなるってこと？」
そんな会話を他所に、ステージが始まり、使祈が元気よく出てくる。
使祈のソロを楽しみにしている人達の間で、この話題は賛否両論であった。
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ステージが終わったあと、ネット上で2人がまた一緒に歌うこと、そしてその初ステージが2週間後だということが事務所から広められた。
昔からのファンからはもちろん喜びの声が上がり、新情報はまだかとわくわくしていた。
…しかし、ファンの中にはやはり違う考え方の人も居る。
様々な意見が飛び交うSNS上の投稿を見て、梨将は一人、外へ出た。
…何も持たずに。
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百「あっれー！梨将じゃん！なつかしー！」
結構長い時間をボーッとしながら歩いていたのだが、ふと自分の名前を呼ぶ声で我に返る。
梨将「あ…百さん」
仕事の途中、休憩で偶然外に出ていた百は、手ぶらでただひたすら真っ直ぐ歩いていく梨将を見つけ、心配して声をかけたのだ。
百「いやー、こうして話すのは超久しぶりだよね！」
浮かない表情の梨将は、そのまま黙ってしまう。
百「…何かあったの？」
もちろん百も、ネットでの状況は知っている。
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草津蓮哉(プロフ) - 欅さん» コメントありがとうございます！学業の関係で中々更新できていませんが、時間を見つけて少しずつでも更新していこうと思っております。推しは環と万理さんです…！ (2020年3月5日 7時) (
レス) id: ef06dcdedf (このIDを非表示/違反報告)
欅 - この作品に巡りあえて幸せです！ お忙しいとは思いますが、頑張ってください。応援してます。 推しは誰ですか？ 私は三月推しです！ (2020年2月4日 22時) (レス) id: 94cd216a66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：草津蓮哉 | 作成日時：2018年5月30日 2時
