【SERVAMP】真祖の従兄弟達 (ページ1)

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『この時から……』ページ1

真昼の学校に御園が迎えに行き、車で有栖院家に向かっている最中、物凄い勢いで進む自転車とすれちがった。

御園「……ﾁｯ」

真昼「……？」

　御園と同じ制服を着ていて、少し御園に似ていた。

　もう一度確認しようと振り向いたが、その人の姿はもう見えなかった………。

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『おい……さっきのあの車ってさ…』

？「はい…？寝ていたので見ていません…」

『……全く…』

　制服を隠そうと、上着を取り出す彼。その彼と話しているのは、18才ぐらいの青年。

？「……御囹、また勝手に家を出て……怒られたいんですか？」

　御囹と呼ばれた彼は、青年を睨み付ける。

『そんなわけないだろ。ただ僕は、周りから色々言われるのは好きじゃないんだ。……お前に似てきたな。』

？「……そうですね。…弟が増えた気分ですよ。」

『……そこまでじゃないけどな』

　そんな話をしながら、彼等は本屋に入っていった………。

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　真昼が御園と話している頃…

『……なんで家の中が軽く崩壊してるの』

？「崩壊は言い過ぎです。」

　本当は学校等の用事以外ではあまり外に出てはいけないのだが、常習犯の彼は普通に玄関から出入りする。

御園「……ん…帰ってきたのか…」

　廊下を進む途中、部屋から出てきた御園の声に、足を止める。

『んー。今日は早く帰れたよ…』

御園「……」

真昼「…？」

リリイ「あぁ……、クロ、従兄弟の長男も、ずいぶん前からここにいるんですよ。」

クロ「え……アイツが……？」

　従兄弟の長男………そう言われる青年は、れっきとした吸血鬼だ。

？「あ…」

　真祖の長男と目が合った従兄弟の長男は、猫の姿になって廊下の奥へと走り出した。

　何かから逃げるように……。

『…あー…、…城田真昼…さん…？』

真昼「え、あ…、はい」

　いきなり声をかけられた真昼は、改めてその人の姿を見る。やっぱりさっき自転車に乗っていた人だ。

　髪色は御園の髪より少し薄めの紫で、少し長い。前髪も長く、前髪の隙間から見える瞳は両面違う色をしている。

『君も怠惰の主人なんだよな？』

　君“も”。その言葉を聞いて少し考える。他にもクロと同じ怠惰の真祖がいるというのだろうか。だとしたらさっきの猫は……………………………