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148話 ページ9

*
sideA


流石は城下町といったところか

死の匂いが、濃いな


エ「お祭り…もう始まってる」


レ「ああ、予定よりずっとギリギリになっちまった」


『急ごう。ノーマンは恐らく儀祭会場にいる』


そう意気込んだ矢先だった

大きな爆発音とともに数多の悲鳴がそこらじゅうから響く

爆発音は、出処が知れぬ程多い


レ「始まっちまった…!ノーマンの攻撃が…!」


「エマ?」


エ「その声…!ドン!ギルダ!!」


レ「二人とも無事なんだな!」


『ハヤトも』


ギ「それに彼女はアイシェ。それから…」


『あ、』


レ「ソンジュ!ムジカ!」


ここにきてやっと、揃ったみたいだ


エ「ムジカ…」


ム「…大丈夫。ありがとう、私達鬼のために」


エ「無事で良かった…!」


ド「そういえば約束は…!?できたんだよな!?」


『できた。でも予定通り履行は保留してる』


ソ「お前が、結んだのか」


『うん。悪いね』


ソ「……なんの事だか」


ギ「オリバー達は?馬で送るって言ってたけど…」


『帰した。鬼の兵がアジトを嗅ぎ回っているから』


レ「だからさっき着いて急がなきゃならねぇんだ。けどちょうど良かった。今お前らに会えて…
もうひとつ、やべえ事がある」


メモをひとつ渡す

ノーマンの字で、それは書かれていた


レ「ノーマンが作らせた毒のレシピだ。それを恐らく城下の民衆に使うつもりだ。そしてまず王都の鬼を絶滅させるつもりでいる。
もし、俺達が戻る前に事が起きたらできる限りで被害を抑えてほしい」


エ「勿論何より優先すべきはみんなの命。少しでも危なかったらすぐ逃げて」


ソ「おい、手出せ」


『?これは…』


ソ「発信機だ。こいつとこいつの仲間からぶんどった」


ハヤト達から…?


『というかなんで僕?』


ソ「城に入って助けが必要だったらそれで呼べ。すぐ駆けつける」


『へえ、やけに用心な』


ソ「それくらい相手が危険なんだ」


『成程…?心に留めておくよ。犠牲は最小限に…』


ソ「0だ、いいな」


こいつ…


『お互いね』







城へ繋がる門へと急ぐが、全て塞がれている


エ「また塞がれてる…」


…ヴィンセントの仕業か


レ「別の道から…」


エ「こっちは?」


エマが指したのは門の上のダクト…成程


『こんなの僕らにしか出来ないね』


手を組むレイ目掛けて走り出す


レ「とべ!!」


勢いよく持ち上がる体

漠然とした不安感

間に合う事を願って

一層死臭の強まる暗闇に、手を掛けた

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共感性羞恥(プロフ) - レイ落ちの沼にハマった者さん» この作品に足を止めて頂きありがとうございます。いかに設定を詰め込むかに命をかけていたので、このようにご好評いただけること、大変嬉しく思います。 (4月19日 9時) (レス) id: 4b1c35e127 (このIDを非表示/違反報告)
レイ落ちの沼にハマった者 - バイオレットフィズ、個人的には約ネバ原作より好きです。バイオレットフィズのカクテル言葉が『私を覚えていて』というのと目の色の変化がレイへの感情の変化を表しているのが好きです。というか最後のレイと主人公の告白&絡み最高に好きです。ありがとうございました (4月13日 9時) (レス) @page50 id: c0fda8e93e (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 大阪谷さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。貴重なお時間をこの作品に割いてくださったことに感謝の舞です。 (3月17日 10時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 面白すぎてイッキ読みしちゃいました!完結おめでとうございます💐 (3月16日 16時) (レス) @page50 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 青現さん» ありがとうございます。初めましての作品ということもあり拙い文章にはなってしまいましたが、何とか完結に至る事が出来ました。貴方様に出会えたこと、大変嬉しく思います。ここまで応援してくださり本当にありがとうございました。 (3月16日 9時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:共感性羞恥 | 作成日時:2024年1月28日 14時

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