144話 ページ5
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sideA
レ「…見たことねぇ場所だな」
エ「簡単な話…ってどういうこと？謎が解けたの？」
『…ずっと考えてたんだ。何がこの空間を作り上げているんだろうって』
エ「何が…」
『この沙漠は僕が想像したんだ。意識した』
レ「意識…？
……
………ああ、成程な。
さっき扉を開けて壁だったやつもお前が一度見せたから俺達がそう認識したんだ」
エ「要はこの場所は私達の意識が介入していて、意識が介入できる場所…てこと？」
『正解。意識的にも無意識的にも、僕らの意識がこの場所に影響を与えていた。現に僕らの知っている光景しかなかったよね。
そしてここは伝承を元に想像した空間…
空間が想像出来たなら、時間を戻すことくらい造作もないでしょ？』
レ「はあ〜〜〜〜〜〜…納得いくのが余計に堪えるな…」
『この場所には正しい姿がある。それは、時間を巻き戻せば現れる』
エ「なら、巻き戻ってみようか。信じて、想像して」
レ「…だな」
できる
信じる
心の底から
一分の疑いもなく
止めて、巻き戻
『…ゔぁ』
突然、激しい痛みが襲う
レ「A…？A！！どうした！」
エ「血が！！」
燃える、燃えるように熱くなる
割れる割れる割れる
痛い、痛い痛い痛い
エ「A！？A！！？？なんで急に！！」
何？何なにな？に何何？なに何？なに何なになに？
痛い？
熱い？？？
息できない？
急に？？
？？？？？？？？？？？？
『どこが？？』
レ「A…？」
『どこが？痛？いの？』
エ「どこがって」
レ「どこも痛くない！！どこも痛くないぞ」
その声でふと、痛みが無くなった
エ「A…？大丈夫？」
『あ…だい、じょうぶ。ごめん』
レ「痛みさえも認識で、巻き戻るのか」
『多分…僕の目の変形が原因だ』
左目の眼帯を外す
持ってきた鏡を開いてみる
黒々と輝く目のような何かには、深い亀裂が入っていた
『…これ、時間を巻き戻していったら割れるのかな』
レ「さあな。…どうする？続けられるか？」
『やるしかないからね。巻き戻すことだけに集中しよう、誰がどうなろうとも』
エ「…うん」
三人で手を取り合う
大丈夫、今度こそできる
初めてやったあの時みたいに
ハウスを視た、あの時みたいに
今度は
世界に
意識を、めぐらす
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共感性羞恥(プロフ) - レイ落ちの沼にハマった者さん» この作品に足を止めて頂きありがとうございます。いかに設定を詰め込むかに命をかけていたので、このようにご好評いただけること、大変嬉しく思います。 (4月19日 9時) (
レス) id: 4b1c35e127 (このIDを非表示/違反報告)
レイ落ちの沼にハマった者 - バイオレットフィズ、個人的には約ネバ原作より好きです。バイオレットフィズのカクテル言葉が『私を覚えていて』というのと目の色の変化がレイへの感情の変化を表しているのが好きです。というか最後のレイと主人公の告白&絡み最高に好きです。ありがとうございました (4月13日 9時) (レス) @page50 id: c0fda8e93e (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 大阪谷さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。貴重なお時間をこの作品に割いてくださったことに感謝の舞です。 (3月17日 10時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 面白すぎてイッキ読みしちゃいました！完結おめでとうございます💐 (3月16日 16時) (レス) @page50 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 青現さん» ありがとうございます。初めましての作品ということもあり拙い文章にはなってしまいましたが、何とか完結に至る事が出来ました。貴方様に出会えたこと、大変嬉しく思います。ここまで応援してくださり本当にありがとうございました。 (3月16日 9時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2024年1月28日 14時
