174話 ページ38
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sideレイ
ここはラートリー家の北米支部
俺達が見つかったのは旧アメリカ合衆国
今はエリア01と呼ばれている地域の東側
2047年11月の人間の世界はやはり想像とかなり違っていた
度重なる異常気象・天災・疫病・経済危機・食糧難
そして始まった10年に及ぶ世界大戦
多くを失いとことん壊れて世界は大きく形を変えた
国境の撤廃
世界は一つの大きな国となった
「まだまだ課題だらけだがようやく人類は歩み始めた」
「復興の最中だ」
戦時中でもなければ大きな汚染もない
移民という概念もない
幸いだった
ただ、Aがいないことを除けば
「………」
エ「…」
ノ「……」
なんであの時信じた
なんでもっと疑わなかった
《僕を、覚えていて》
全員からAについての記憶がとぶ事を
あいつ自身は分かっていた
約束を結ぶ時に、何も無かった筈がない
俺には散々死ぬな背負うなってしてきたくせに
お前は一人で全部背負って消えちまうのか
「そんなの卑怯過ぎるだろ……」
ノ「……レイ」
エ「捜そう」
「…え？」
ノ「エマ？」
エ「その、Aって子」
「顔も忘れたのに？」
エ「レイは覚えてるんでしょ？」
「…生きてるかも、分かんねぇんだ」
エ「文言通り約束を結んでいたら、誰の命も奪えないはずだよ」
「…」
エ「それに私、一緒に生きた家族の事絶対思い出したい。この世界のどこかで生きてるなら尚更」
ノ「…うん、僕もだ。たとえ忘れてしまっても、大切な家族なことに変わりはない」
エ「捜そう、Aを。私たちなら、絶対大丈夫だよ」
「……でも、どうやって」
ノ「はあ？」
乾いた音と共に、右頬に鋭い痛みが走った
エ「えっ…ノ、ノーマン…！？」
「え…」
こいつ…満面の笑みでひっぱたいてきやがった…！
ノ「なんでそんなにうじうじしてるの？らしくない。Aはこの世界に確かに存在していて、手当り次第捜せばどこかには必ずいるんだよ？｣
「んな脳筋みてえな…」
ノ「それに！［無理でもやる］はむしろ得意分野でしょ。僕もエマもこれだけ言ってるんだからいい加減天邪鬼やめなよ」
「…」
ノ「で？僕とエマは手がかりゼロでも捜すけど、レイはどうなの？」
「…捜す。捜すよ。あの大馬鹿、必ず見つけ出してやるさ」
ノ「その意気だ」
エ「決まりだね！なら善は急げだ。
この世界から、たった1人の家族を捜しに行こう」
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共感性羞恥(プロフ) - レイ落ちの沼にハマった者さん» この作品に足を止めて頂きありがとうございます。いかに設定を詰め込むかに命をかけていたので、このようにご好評いただけること、大変嬉しく思います。 (4月19日 9時) (
レス) id: 4b1c35e127 (このIDを非表示/違反報告)
レイ落ちの沼にハマった者 - バイオレットフィズ、個人的には約ネバ原作より好きです。バイオレットフィズのカクテル言葉が『私を覚えていて』というのと目の色の変化がレイへの感情の変化を表しているのが好きです。というか最後のレイと主人公の告白&絡み最高に好きです。ありがとうございました (4月13日 9時) (レス) @page50 id: c0fda8e93e (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 大阪谷さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。貴重なお時間をこの作品に割いてくださったことに感謝の舞です。 (3月17日 10時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 面白すぎてイッキ読みしちゃいました！完結おめでとうございます💐 (3月16日 16時) (レス) @page50 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 青現さん» ありがとうございます。初めましての作品ということもあり拙い文章にはなってしまいましたが、何とか完結に至る事が出来ました。貴方様に出会えたこと、大変嬉しく思います。ここまで応援してくださり本当にありがとうございました。 (3月16日 9時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2024年1月28日 14時
