155話 ページ16
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sideA
待っていた
右腕を食べられた時からずっと
細胞が壊れ、蒸発していくこの時を
『君の細胞はもう限界。大量の死体と細胞を、そして毒を、一度に取り込みすぎたね。それも1つ目の核を潰された瀕死の状態で乱暴に。
食べたものの力をそのまま引き出せた時点で、それを充分に消化しきれていなかったということだよ』
「おのれ女王」
「痛いよぅ！怖いよう！！」
「助けてください陛下」
「死にたくない！」
「ギーラン貴様ァ！」
「助けて」
食べられた者が、女王を飲み込んで消えてゆく
女王「グ…オオオオ"オオ"オオ"オ"！！！」
ム「私は我ら種族を変えるために生まれてきたんだ。
そして今こそ
女王「やめろ！！やめろオオオオオオオオ！！！」
「私はクローネ」
「私はミシェル」
「私はギーラン」
「私はドッザ」
「私はバイヨン」
女王「私は…
私は誰だ」
ム「あなたは食べた命に食い潰される。
さようなら
レグラヴァリマ女王陛下」
ゆっくりと蒸発していった
女王の形も、食われた者の形も、全て
そこに何もなかったように
ム「死んでいる…」
エ「今度こそ…」
ザジ「う…」
ノ「ザジ！まだ動いちゃだめだ！」
エ「良かった…気がついた…！」
終わったんだ、全部
そう自覚した途端強烈な痛みが走った
片方とはいえ流石に前腕持ってかれたのは堪える
ソ「おい」
『何』
薬を飲もうとした矢先腕を掴まれる
ソ「それ、自分で飲む用で与えた訳じゃねえ事くらい分かってるよな」
『…僕の勝手でしょ。これ飲むと痛覚鈍るし寝なくていいんだよ』
一粒口に含んでしまえば、腕を焼き切るような痛みも一切受け付けなくなる
ソ「毒漬けになるぞ…！」
『もうなってるよ。現に女王は僕の腕を食べたお陰で毒により蒸発している。
…まあ、肉としては失格だね』
ソ「…」
止血の甘い右肘からは黒みがかった血液が滲み出ている
『一先ず何とかなって良かった。けど、ここからどうする？』
レ「ああ、王のみならず五摂家全て殺し尽くした。王都他各領鬼社会は完全に統率者を失った…和平交渉どうこうの話だけじゃねえ。このままじゃ各地混乱…暴動
下手すりゃ戦争に陥るぞ」
『そうなれば鬼世界に待つのは破滅一択…時間もないし、何より僕達は…』
エ「ソンジュじゃだめなの？」
ノ「？」
エ「次の王様。ソンジュじゃなれないのかな」
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共感性羞恥(プロフ) - レイ落ちの沼にハマった者さん» この作品に足を止めて頂きありがとうございます。いかに設定を詰め込むかに命をかけていたので、このようにご好評いただけること、大変嬉しく思います。 (4月19日 9時) (
レス) id: 4b1c35e127 (このIDを非表示/違反報告)
レイ落ちの沼にハマった者 - バイオレットフィズ、個人的には約ネバ原作より好きです。バイオレットフィズのカクテル言葉が『私を覚えていて』というのと目の色の変化がレイへの感情の変化を表しているのが好きです。というか最後のレイと主人公の告白&絡み最高に好きです。ありがとうございました (4月13日 9時) (レス) @page50 id: c0fda8e93e (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 大阪谷さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。貴重なお時間をこの作品に割いてくださったことに感謝の舞です。 (3月17日 10時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 面白すぎてイッキ読みしちゃいました！完結おめでとうございます💐 (3月16日 16時) (レス) @page50 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 青現さん» ありがとうございます。初めましての作品ということもあり拙い文章にはなってしまいましたが、何とか完結に至る事が出来ました。貴方様に出会えたこと、大変嬉しく思います。ここまで応援してくださり本当にありがとうございました。 (3月16日 9時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2024年1月28日 14時
