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141話 ページ2

*
sideA


『…着いた』


僕達三人以外は皆消えた

目の前には、一枚の扉


レ「来たな、またここに」


過去に一度、ここへ来たことがある

その時はドンとギルダも一緒だった


エ「この先進むと引き返せない

引き返すならこの扉を今すぐこの逆側の面から開けて帰るべし

…入口へようこそ」


ここが入口

この先に‪✕‬‪✕‬‪✕‬はいる


エ「五つ目の天井絵は真っ黒だった」


レ「すんなり行けるわけじゃ無さそうだな」


『構わないよ』


エ「どんと来い!」


この先何が待ち受けているかは未知数

誰が命を落としてもなんらおかしくない状況

でも、やらなきゃ

ここまで来た意味が無い


僕たちは意を決して

重い扉を

開けた













『…』


レ「…なあ、俺達七つの壁に向かってたんだよな」


エ「うん…」


レ「そんで入口の扉開けて入ったよな?」


エ「うん…」


レ「じゃあここは扉の先だよな?」


エ「うん…天井絵じゃ真っ黒だった所だよね?」


レ「ああ…じゃああれは何だ」


エ「わかんない…どういうこと…?」


…ここって


『グレイス=フィールドハウス…』


エ「なんで…?私達、七つの壁へ…あの扉に入ったはず…」


レ「その扉、キレイさっぱり消えてるな…」


『…引き返せない、ね。どうやら進むしかしか無いみたいだ』


レ「…よし、開けるぞ」


レイがハウスの扉を開ける

中はやはり、変わらぬハウスの姿があった


エ「音がない…」


レ「静かすぎる。誰もいないのか?」


『確かめよ「キャハハハハハッ」…』


いるな

軽快な音とともに何かが階段から落ちてきた


エ「ボール?」


「あソぼ」


「「『!!』」」


ボールに着いた目が開眼するのと同時に飛び退いた

距離が空いてしまったのを、ここは見逃さなかった


エ「うわっ!」


『エマ!』


突然床に現れた扉にエマが落ちていった

なんで床に…!?


レ「エマ!!」


エ「レーイ!Aー!」


『2階…!?』


レ「エマ!どこだ!聞こえたら返事しろ!」


『!』


空間が歪んでる…!?

足場が安定しない

ぐらりぐらりとこちらを揺さぶる


ふと、こちらに魔の手が差した

まずいな


レ「A!!」


『レイ!』


伸ばした手は触れることもなく


三人は、離れ離れになってしまった

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共感性羞恥(プロフ) - レイ落ちの沼にハマった者さん» この作品に足を止めて頂きありがとうございます。いかに設定を詰め込むかに命をかけていたので、このようにご好評いただけること、大変嬉しく思います。 (4月19日 9時) (レス) id: 4b1c35e127 (このIDを非表示/違反報告)
レイ落ちの沼にハマった者 - バイオレットフィズ、個人的には約ネバ原作より好きです。バイオレットフィズのカクテル言葉が『私を覚えていて』というのと目の色の変化がレイへの感情の変化を表しているのが好きです。というか最後のレイと主人公の告白&絡み最高に好きです。ありがとうございました (4月13日 9時) (レス) @page50 id: c0fda8e93e (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 大阪谷さん» 最後まで読んでいただきありがとうございます。貴重なお時間をこの作品に割いてくださったことに感謝の舞です。 (3月17日 10時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)
大阪谷 - 面白すぎてイッキ読みしちゃいました!完結おめでとうございます💐 (3月16日 16時) (レス) @page50 id: 382b1b8271 (このIDを非表示/違反報告)
共感性羞恥(プロフ) - 青現さん» ありがとうございます。初めましての作品ということもあり拙い文章にはなってしまいましたが、何とか完結に至る事が出来ました。貴方様に出会えたこと、大変嬉しく思います。ここまで応援してくださり本当にありがとうございました。 (3月16日 9時) (レス) id: 8adc0e19cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:共感性羞恥 | 作成日時:2024年1月28日 14時

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