6話 ページ7
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sideA
ド「うへっノーマンが鬼だ」
エ「レイは?」
レ「パス」
エ「ちぇったまにはまざればいいのに…」
『コニー、頑張ろうね』
ド「絶対逃げ切ろうな!」
コ「うん!」
ノーマンが鬼か…頭がいい分大変厄介な相手だ
ノ「OK数えるよ!」
その声とともに一斉にちらばる
今日はどこに行こうか…
木の上から様子を確認すると、もうほとんどが捕まっているようだった
後は僕とエマくらいかな…
そう思った矢先、ダダダっと走る音がして視線を落とすとエマとノーマンがすごい速さで僕がいる木の下を通過していった
興味本位でノーマンの後ろを着いていく
流石最年長、地形の利用の仕方が上手い
こういうのは見ている側がいちばん楽しいね
あ、エマ捕まった
となると後は僕だけ
そこにいるのは分かっていましたというようにノーマンは木の上の僕を見つけた
ノ「後はAだけだよ」
『…』
でも時間だよ、というように時計を目の前に突きつけた
ナ「やっぱちげえなあの3人は」
ギ「あのレベルが一度に3人…ハウス史上初だって」
ナ「あ〜そりゃ喜ぶわ…自慢の子供、勉強も運動も異様に飛び抜けてるもんな」
ギルダとナットの話をそばで聞きながらコニーと葉っぱで遊ぶ
コ「いっぱいお手紙送るね!」
『うん』
コ「遊びに来た時またいっぱい遊んでね!」
『勿論』
コニーと約束を交わしながら寂しいな…と改めて思った
コニーと目が合う
『コニー、幸せに…』
その瞬間、頭の中に鮮明に描かれた
コニーの、動かなくなった姿
コ「A?」
声をかけられハッとする
変な汗が伝う
『どう、したの?』
コ「鬼ごっこ!今度はノーマン以外全員鬼だよ!」
『…わかった』
コニーがみんなの元へ走る姿を見る
ドクドクと心臓がうるさい
なんなんだ、今のは
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作者名:共感性羞恥 | 作成日時:2023年7月29日 23時