45話 ページ46
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sideA
気付いたみたいだね
レ「なんで、4歳以下が居ないんだ」
エ「考えたの…Aの提案と、前にレイに言われたことももう一度…
4歳以下はここに残す。でも諦めたわけじゃない、今は連れていかない」
フィルにだけ話した、ハウスの真実
それは2年以内に確実に戻るという固い約束
そして戻った暁には、他のプラントの子供たちも
“ウウウウウウウウウウウウウウウウウ”
エ「通報…予定より早いな」
レ「どうする！？まだ橋まで全然遠いぞ」
『元々橋へ行くつもりは無い』
エ「ここから対岸に渡る」
レ「渡る…！？」
ド「行くぜ…」
ドンが石を括ったロープを構える
訓練通りやれば、大丈夫
勢いよく投げられたロープは遠心力により見事に木に巻きついた
最初の1人が渡れればいい
ドンが先陣を切る
ド「うおっ！！」
ガサガサと派手に音が鳴る
そしてカンテラが灯った
成功だ
ラ「OK次は俺たち！」
野菜コンビがロープを括り付けたペットボトルロケットを対岸に飛ばす
これも成功
エ「さあみんなも準備して」
ナ「じゃ、お先に。レイ」
パチリとウィンクして滑っていくナット
それに続いてアリシアとドミニク
まだ追っ手はこない
ド「後6人！」
エ「次ジェミマおいで」
ジ「エマ…どうしよう、手が…
ごめんなさいごめんなさい、下が崖だって思ったら…もし落ちたらどうしようって…」
まずい、恐怖は伝染する
案の定ビビり散らす野菜コンビ
レ「大丈夫、一緒に渡ろう」
レイ…
『ならジェミマとレイをロープで固定しよう。降下の手順は？』
レ「見て覚えた、わかってる。
お前らは？1人で平気？」
ラ「おう！」
ト「あたぼーよ！」
レ「よく言った。じゃあ行くぞジェミマ」
後は野菜コンビとエマだ
『前だけ見な』
「「おう！」」
2人の背中を押す
エ「行こう、A」
『…だね』
手と固定したハンガーをロープにかける
エマが先に滑っていく
さよなら、大好きだったハウス
マ「A！！」
『…』
イザベラ
こちらまで走ってきたんだな
髪が乱れ、息も絶え絶えだ
マ「A…」
悲痛に歪んだ顔のイザベラと
目が合う
レ「A！！来い！！」
『…またね、イザベラ』
マ「！」
腕に力を込め地を蹴る
訓練はした、怖くはない
レ「A…！」
受け止めてくれたのはレイだった
ド「全員来たぞ！」
エ「よし、皆…行こう！」
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2023年7月29日 23時
