44話 ページ45
*
sideレイ
A達と外へ走り出す
なんでこいつらこんなに落ち着いているんだ…！？
ト「やられた！って顔してるぜレイ」
ラ「はー愉快愉快！俺達に騙されるなんて思ってもみなかったろ！」
『いいからちゃんと走って』
繋がれた手は酷く冷たい
ト「お、燃え始めたぞ！」
ラ「後はドンとギルダがチビたち避難させてエマもこっちに合流ってわけだ」
『あ、皆見えてきたよ』
ア「A…！」
長かったアンナの髪の毛はかろうじて結べるほどまでに短くなっていた
『そっちの準備は』
ナ「こっちは皆大丈夫だ！」
『よし、全員ここで待機。はぐれないように固まってね。僕はエマを迎えに行く。念の為カンテラ灯して現在地分かるようにしてて』
ア「わかった！」
そう言って暗闇に消えていくA
あいつ、あんな大人しかったのに皆に指示して動いて…
ア「皆、レイに生きて欲しいんだ」
「アンナ。…その、ごめん、髪…」
ア「いいの。そんな事より誕生日おめでとう、レイ」
ラ「誕生日なんだからもっと嬉しそうな顔しろよー！」
ト「そーだぞ！」
イ「あ！ドンとギルダ！おーい！こっちだよ！」
イベットの視線の先にはこちらへ走ってくるドンとギルダ
ド「お待たせ！荷物くれ！」
ギ「レイもちゃんと来たみたいだね、後はエマとAだけ！
あ、レイ耳はどう？血止まってる？」
耳に当てていたハンカチをとる
貼られたガーゼから血は漏れていない
「…止まってる、あいつの処置が上手かったんだ」
ド「A、めちゃくちゃ勉強してたからな！」
「え…」
勉強？
ド「外に出た時にって図書館にあるいりょーけー？の本全部勉強し尽くしたんだぜ」
ギ「医療系ね、流石フルスコアって感じの脳みそよ。何でも吸収しちゃうんだから」
そんな事まで…
エ「皆！お待たせ！！」
「「「エマ！」」」
『さぁ、塀まで走ろう』
その言葉を皮切りに一斉に走り出す
「ドン…どういうことだ？こいつら全員知ってんのか！？ハウスの正体も、逃げることも」
ド「おう」
「なんで…！」
ド「話したんだよ、エマとAが。
最初に4人、シスターの部屋に行った時」
あの時を利用して…！？
「そんな前から…」
ならこの2ヶ月のエマの本当の手足って…
みんなの足が止まる、塀だ
エ「まず私とドンで上る、そのあとみんなを引き上げる
全員無事に逃げ切るよ」
全員…え？あれ？
4歳以下は？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 86人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2023年7月29日 23時
