バイオレットフィズ (ページ35)

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34話ページ35

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sideA

夕食の準備をしながら考える

さっきノーマンから視えたものが本当なら、僕は何をすべきなんだろう

あえてここは協力しないという選択がいいのかな

無理に変えたことによるリスクも計り知れないし

なんならどう足掻いたって変わらない事なのかもしれない

…まあ彼らには教えないようにしよう

慢心して逆に怪しく見られてしまう可能性がある

断じてそんな事はしないだろうけど、万が一のことを考えてね

あれこれ考えているうちにイザベラとノーマンが食堂に入ってくる

マ「みんな聞いて、いい知らせよ。
ノーマンの里親が決まったの、急だけど明日の夜出発よ」

いい知らせ、ね

ラ「えっ」

ナ「明日…？」

おめでとう！と喜んでいる弟妹たちとは対照的に顔が一気に曇るナット達、とシェリー

持っていたお皿を落としまん丸の目からはぼろぼろと涙がとめどなくこぼれている

弟妹に囲まれるノーマン…まだ覚悟は出来ていない顔だな、あれは

マ「さ、じゃあ晩ごはん頂きましょう」

ノ「A」

『ノーマン？』

ノ「お預けされてた話、聞こうと思って」

…あれか

『いいけど、大した事じゃない』

ノ「それでもいいんだ、聞かせてほしい」

『…じゃあ夜に』

ノ「わかった、エマとレイもいい？」

『いいよ』

起きてられるかな、エマと冗談めかして言うと

ノ「流石に大丈夫だと思うよ」

と笑った

エ「A！珍しい！！」

夜、エマがいる部屋に行ったら僕以外は既に揃っていた

ノ「Aは僕が呼んだんだ」

レ「ノーマンが？」

『そう。僕に話してほしいことがあるみたい。』

ノ「…僕、ずっと気になっていたんだ。

どうやって僕らの計画を把握していたのか」