33話 ページ34
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sideノーマン
「…警備だけじゃない。僕が逃げたらレイやエマが代わりに出荷されるかもしれない。
僕の代わりに2人のどちらかが死ぬなんて絶対に嫌だ。…ありがとう、大丈夫。気持ちの整理はついてる。
明日の出荷は仕方がない、命はくれてやる。
でもその他何一つ譲る気は無い。
負けるつもりも一切ない。
僕は勝つ！脱獄を必ず成功させる！！
…それで十分、これでいいんだ」
本当に、これで…
レ「ふざけるな…これじゃ俺の6年は何だったんだ…！」
「ごめん」
僕の代わりに君達が死ぬのは駄目なんだ
ありがとう、僕を生かそうとしてくれて…
エ「じゃあレイも足折ればいいよ」
…！？
「エマ、何言って…」
エ「こんな派手に怪我してるから私が代わりに出荷されることはないと思う。
門で鬼が言ってたでしょ？私達は高級品でしかも特別。出す時はちゃんとしてなきゃダメなんだよ。
だからレイも大怪我しちゃえばきっとすぐには出荷されないよ！」
レ「…ブッアハハハッ！その手があった！よし折ろう」
「レイ！？」
レ「けど別に腕で良くね？」
エ「あそっか！じゃ腕にしよ！」
何言ってんの！？
「いや待って！必ずしも怪我をすればいいとは」
エ「じゃあめっちゃ風邪ひく！！」
！！？？
レ「病気の時は食わんだろってことね」
エ「骨折超痛いし風もしんどいけどいいよね？」
レ「おう」
エ「それでもダメならまた別の手を考える！なんだってする！」
なんで、
「なんで…おかしいよ2人とも、そんな…」
エ「何言ってんの？
ノーマンが死んじゃうより全然いいよ」
エマ…レイ…
エ「みんなで一緒に逃げようって言ってくれたよね？みんなの中にノーマンが居なきゃ私は嫌だ！！
大丈夫、みんなで一緒にここから逃げよう
一緒に生きよう？ノーマン」
「うん…！」
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作者名：共感性羞恥 | 作成日時：2023年7月29日 23時
