バイオレットフィズ (ページ29)

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28話ページ29

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sideA

…やはり奴は、シスター・クローネはエマ達と接触してきた

交渉条件は情報の開示とイザベラの降格

成程…でもシスターは全員を出荷するつもりだね？

元々そんな上手い話はないって感じか

…さて、今夜だ

今夜、ナット達を連れてシスターの部屋に行こう

…あ、ちょうどいいところに

『ナット』

ナ「どうした？」

『今夜、アンナとトーマ、ラニオンを連れて僕のところまで来て。話がある』

ナ「わかった。…しかし、」

『？』

ナ「ドンとギルダも、今日の夜、A含め僕らのことを呼んでいるんだ」

ドンとギルダが…？

シ「ほら、なんでも聞いて」

ノ「本当になんでも？」

シ「えぇ、農園のことでも本部のことでも…」

ノ「大人が僕らを殺す気持ち、でも？」

シ「…えぇ、あなた達が知りたいことならなんでも」

なるほどね…僕らの考えていることは同じって訳か

ドンと声を潜めて話す

ド「お前もそのつもりだったんだな、A」

『…うん。必要な情報を手に入れ次第、速やかに立ち去ろう』

ド「おう…！」

みんな真剣に聞き耳を立てている

手っ取り早く信じてもらうには、これが一番有効だ

…コツ、コツと音がする、そろそろ身を引こうか

『…みんな、行くよ。静かに、足音は立てちゃいけない』

コクコクと頷く皆を確認して音を立てずに部屋まで戻る

ド「いいか…さっきの事聞いたからわかると思うが、このままここにいれば俺達はみんな死ぬ。だから全員でここを出る、そのために力を貸してほしい」

ナ「…勿論、できることは何でもする」

ア「私も、頑張るから…！」

ト・ラ「俺達も！！」

ギ「みんな…！」

ひとまずこれで9、7歳組の引き入れが完了

あとは6歳以下…まだまだ先は長いが急がなければ

それと、ノーマンともう1回話がしたいな